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“かんぱい”とは、酒を酌み交わすときに発声する掛け声ではありません。完全配合飼料(かんぜんはいごうしりょう)を略して完配と言います。今風におしゃれにオールインワン(奥様方へ、イ・ビョンホンのドラマではありません)とも言われます。海外の牧場や競馬関係者から、日本人は馬の飼葉に色々な種類の餌を入れたがると言われるそうです。多くの馬の餌には配合飼料といわれる、穀類を粉砕して熱と圧力で固めたペレット(ドッグフードのようなもの)が使われています。従来は、エンバクなどの穀類と一緒に配合飼料が飼葉に入れられるのが一般的でした。欧米では、飼葉に入れている全ての飼料を一つに合わせて単体の餌を作ってしまうという発想で、比較的以前からオールインワン飼料が使われていました。かつて、ジャパンカップで来日した某凱旋門賞馬がオールインワンを給与されていると聞いて、「ありえん」と一瞥(いちべつ)した記憶があります。また、ある乗馬クラブの方(私の記憶が確かなら北京オリンピックの馬術選手として選出された方)から、「他の会員からオールインワンを使ってはどうかとの相談があったが、栄養の専門家としてどう思うか」と聞かれたことがありました。そのときの答えとして「あなたは大トロのマグロと神戸牛をミキサーで混ぜて出されたらうれしいですか?」という、研究者にあるまじき無謀な意見を述べたことを覚えています。現実は多くの牧場や厩舎で、自家ブランドのオールインワン飼料を給与するようになってきています。この利点としては、管理者が完全に給与栄養を制御でき、馬の管理に従事している者の作業の効率化(色んな餌を配合して与えると時間がかかる)が図れることです。栄養学的には、オールインワンでも従来の混ぜ込み型の飼料であっても同じと言えます。馬の飼料にも“いまどき”というものがあるわけで、関西人である私は「馬のお好み焼きやな・・・、しかも関西風やで」と心でつぶやき、自分を納得させるようにしています。
(松井朗)
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オールインワン飼料 |
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関西風お好み焼き |
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