アイルランド滞在記4


 アイルランドにおります根本です。2015年12月現在、日の出は8時半頃、日の入りは16時過ぎということで昼間が短く、さらにアイルランドの冬は晴れる日が少なく、雨かくもり、または嵐といったところです。ですので、最近特に日光の大切さを実感しています。またアイルランドはカトリック教の国のため、現在街はクリスマスムードでいっぱいです。お店はもちろん、多くの家にもイルミネーション等が飾られており、見ていて楽しいものです。その中でも一番印象に残ったものをご紹介します(写真)。サンタが2階の窓からプレゼントを渡しにいく様子を表現しているようです。サンタもアイルランドの風雨にさらされて大変な職業です。アイルランドは日本よりもクリスマスを祝おう、楽しもうといった雰囲気を感じます。
 前置きが長くなりましたが、今回はドッグレースについてご紹介します。日本ではお目にかかれないドッグレースですが、アイルランドでは人気のあるエンターテインメントのひとつです。有名な競馬新聞であるRacing Postにも毎日ドッグレースの情報が記載されています。私が今回訪れたのはKildare州にあるNewbridge Greyhound Stadiumです。なおスタジアム内での写真撮影が禁止されていましたので、ドッグレースに関する写真はありませんがご了承ください。このスタジアムは毎週金曜日が開催日のようで、レース開始は夜8時と遅く設定されています。このスタジアムでは9レースが開催され、レースの間隔が15分と非常に短くなっており、最終レースは夜10時でした。そのため観客は夕食を食べながらレースを楽しむことができます。12月ということもありレストランもクリスマスムードで、各テーブルでパーティーが開かれているような雰囲気でした。あいにくこの日も嵐だったため、外で観戦する気にもなれませんでしたので、私もレストランからレースを観戦していました。
 ドッグレースで使用される犬種はグレイハウンドです。少なくとも私は日本であまり見たことがありませんでしたが、アイルランドでは口輪をしたグレイハウンドを散歩させている様子をよく見かけるので、こちらでは人気の犬種なのでしょう。レースは6頭立て、距離は297m(325 yard)または480m(525 yard)と短く、タイムは前者の場合18秒前後、後者の場合30秒前後と非常にスピーディーです。ウマとは異なり、グレイハウンドは背中を屈伸させるフォームで、かなりの速さで走りますので、私には向こう正面での順位の確認がうまくできませんでした。レースは土の上で行われており、数レースに1回ハロー車が入りコース整備を行っていました。競馬と異なり、ドッグレースには騎手がいないためコースアウトが頻繁に起こるのではないかと思っていましたが、エサに見立てたルアーを先導させ、これを追いかけさせてコースアウトしないようにしています。しかし、レースの合間に小型のテリア犬同士による直線数十メートルのエキシビジョンレースが行われましたが、こちらはルアーによる先導もないため、1頭がゴールで待つ飼い主を無視し完全にコースアウトしてしまい観客席の方へ入ってしまいました。このアクシデントのためか、次のレースは5分程度遅れていました。
 馬券ならぬ'犬券'ですが、競馬と同様にWin(単勝)、Place(複勝:2着まで)、Straight forecast(連勝単式)、Reverse forecast(連勝複式)など計8種類ありました。ドッグレースは初めてで勝手が全くわかりませんので、犬券を買うつもりはありませんでした。しかし、レストランで夕食を食べていると、毎レースごとに犬券売りの女性が各テーブルをまわって購入を勧めます。断り続けるのも悪いので、結局Winを毎レース購入してしまいました。頭数が6頭と少ないため、適当に買っていても確率論的に当たるような気もします。そうはいっても犬券を持つと熱くなるもので、想像していたよりも楽しむことができました。当たった場合、次のレース前に来る犬券売りの女性に渡すと、払い戻してもらうことができました。

(根本 学)



 写真:お仕事中のサンタさん


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