海外研修in Atlanta(その8)

 米国アトランタのCDCにおいて海外研修を行っております競走馬総合研究所栃木支所微生物研究室の丹羽です。今回は、9月15日および16日に訪問したGluck Equine Research Center (Gluck Center)での様子をご報告します。 
 Gluck Centerは、ケンタッキー大学獣医学部(ケンタッキー州レキシントン)に属する馬の総合研究施設で、繁殖学、生理学、感染症学など幅広い分野にわたって研究・教育活動を行っています(写真1)。今回、Gluck Centerで長年にわたって細菌学の研究に従事され、この分野の第一人者であるTimoney博士(写真2)の研究室を訪問するとともに、セミナーで本会やCDCでの研究内容を紹介する機会を得ました。Timoney博士は、連鎖球菌、レプトスピラ感染症、近年ではクロストリジウムの毒素に関して精力的に研究をされており、今回も大変お忙しいなか現在の研究プロジェクトや今後の目標など、多くの時間を割いてお話をしてくださいました。また、Gluck Centerでは、馬インフルエンザの研究を行っているChembers博士や免疫機能の視点から子馬のロドコッカス・エクイ感染症へのアプローチを行っているHoronov博士などにお話をお伺いする機会もあり、大変興味深いお話でした。15日に行われたセミナーに関しては、20名近い研究者や学生が参加し、私のつたない英語での発表に耳を傾けていただくとともに、研究に関する質問やアドバイスもいただきました。翌16日には、Timoney先生のご紹介で家畜疾病診断センター(Livestock Disease Diagnosis Center:写真3)を訪問し、馬の細菌性疾病に詳しいDonahue博士やウエストナイルウイルス感染症などの昆虫媒介性疾病の調査・研究をされているSells博士から米国での馬の感染症の発生状況についてのお話を伺いました。今回の訪問は期間の短いものでしたが、大変有意義でありました。
 最後になりますが、今回の訪問後にケンタッキーダービーの開催場として有名なChurchill Downs競馬場(写真4)へ足を伸ばしました。当日の天候は非常に良かったのですが、週末に襲ったハリケーンアイクの影響か、施設内の一部が停電しており、残念ながらケンタッキーダービーミュージアムなどの見学施設が閉鎖されていました。
 研修期間も残り僅かとなりましたが、こちらでできることをやり残すことのないように励みたいと考えています。

(丹羽秀和)



 




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