|
英国に留学している山中です。先にご紹介したように、英国で生活を立ち上げるには、現金だけではどうにもならないこともありますが、勿論、現金がないと全く話になりません。そもそも、入国ビザの取得には、800ポンドの資金証明が必要で、さらに家族一人当たり533ポンドが追加されます。これは英国で生活を立ち上げる為に、滞在の最初の1ヶ月間に最低必要な額ということで設定されているようです。という訳で、今回は英国のお金について少しばかり紹介させていただきます。ご存知のとおり、英国はEUヨーロッパ連合の加盟国です。EUは共通の通貨(ユーロ)を使用していますので、例えば、ドイツからフランスに移動しても、お金を両替する必要はありません。しかしながら、英国はポンド(pound
sterling)という独自の通貨を使用しています。紙幣には、50、20、10、5ポンドのものがあります。2009年11月時点のレートは、1ポンド約150-160円ですので、一番大きな50ポンド紙幣で7500-8000円です。筆者は出国前に郵便局で、ある程度の円をポンドに両替しました。ちなみに、EU外から英国を含むEU加盟国に持ち込める現金(トラベラーズチェックを含む)は、1人当り1万ユーロ以内です。基本的に50ポンド紙幣で、端数をその他の紙幣で両替しましたが、英国に到着してからは、自分自身が持ち込んだもの以外で50ポンド紙幣を見たことは3ヶ月間で1回しかありません。後で述べます銀行のATMも一番大きい紙幣は、20ポンドしか出てきません。英国人に聞くと、50ポンド紙幣は市中であまり使用されておらず、店によっては、特に地方では受取を拒否されるとのことです。極端に言えば、例えば日本のコンビニで、500円のものを購入する際でも1万円札が使えると思います。しかし、英国では1ポンドのものを20ポンド紙幣か50ポンド紙幣で支払おうとしてお店に断られても、店側の言い分が正しいというのが常識のようです。多分、圧倒的に断られることが多いでしょう。私の経験では、20ポンド紙幣で3ポンド99ペンス(100ペンス=1ポンド)のものを買うときに、受取を拒否されました。店員さんは、申し訳ない気持ちなど微塵も出さないで、「ンノゥッー。ネクスト、プリーズ。」と素っ気ありません。一般的感覚として、20ポンド紙幣からは高額紙幣のようです。日本の「お客様は神様です。」式のカスタマーサービスに慣れていますと、英国では、しばしばショックを受けることがあります。こちらの新聞によると、英国人らも一応、英国のカスタマーサービスは悪いと感じているらしいですけど・・。
英国では、道路に面して至るところにATMがあります。ATMが何の略かは知りませんが、英国では通じません。最も一般的に使われる表現はCash
machineです。通じはしますが、Cash dispenserともあまり言いません。大抵は銀行の壁に埋まっていて、建物の外側から操作します。俗語ですが、Hole
in the wallという、そのままの表現法もあります。事実、プレミアリーグの冠スポンサーでお馴染みのBarkley銀行のCash
machineには、Hole in the wallと表示されています(写真)。ところで、日本ではATMが屋外にあることは、まず、ありませんよね。たとえ、小さい出張ATMみたいなものでも、小屋みたいな建物の中にあることが殆どではないでしょうか。筆者も最初の2-3回ぐらいは操作しているときに、誰かに見られていないか不安でした。しかし、考えてみれば、人の目に付くところで操作するので(要は道路で操作する)、屋内よりもむしろ安全なのかも知れません。だからなのか、監視カメラらしきものもありません。基本的に24時間365日使用可能ですが、人通りの多いところにあるCash
machine は、日曜日の夕方ともなると金庫が空になってしまい利用不可能になることがよくあります。これまた、便利さに慣れきった日本人にとっては衝撃的です。また、紙幣は20ポンドまでしか扱われていませんので、高額を引き出すと結構な分厚さになりますし、日本のように機械の横に封筒がおいてあるようなサービスはありません。英国の紙幣は1枚1枚の厚さが日本のものより分厚く、大抵皺々で汚れているのでなおさらです(結構、衝撃的です)。あと、大事なことを忘れていました。英国のCash
machineに、振込みや振り替えをする機能はありません。インターネットバンキングか有人窓口を利用するしか方法はありません。
もし、英国に銀行口座を開いていて(口座開設が非常に外国人にとって難儀なのは、前に書きました。)、その口座のキャッシュカードを持っていれば、たいてい何処の銀行のCash
machineでも24時間365日手数料は取られません。また、キャッシュカードには、通常、デビット機能が付いているので、スーパーマーケットでの支払いついでに、必要な金額のCash
backを頼めば、Cash machineに行かずとも現金を手に入れることができます。デビットは便利ですが、日本ではあるにはあっても、あまり浸透していないようですね。
英国では自動販売機(vendering machine)を殆ど見かけませんが、たまに、駅などでスナックや飲み物の自販機を見かけることもあります。しかし、要注意なのは、釣銭がそもそも出ない機械が多数派であることです。お金を入れる前に、よーく、そういったことが書かれていないか注意しましょう(例:Make
payment. とかNo change given.)。やってしまうと、あっけないものです。また、お札が使える自販機は、今のところ見たことがありません。英国のお札は、上述のとおり皺々でまた、落書きやメモ書きが珍しくありませんので、機械に読ませるのが難しいのかもしれません。しかし、釣銭の出てこない機械が多いので、お札の使える機械は、あっても使いたくないですよねぇ。
(山中隆史)

Cash machine
|