英国滞在記 7 ネタ切れ

 6回、このコラムの原稿を書いてきますと、ややネタ切れになってきました。英国は日本と同じ島国にも関わらず、日本とは大きく異なる歴史や文化を持っておりますので、英国に居住したことのある多くの日本人が、日本と英国の文化や風習を比較しながら、英国を紹介する本を書いておられます。また今時は、英国に留学しておられる人たちのブログも沢山あります。従いまして、英国について書こうと思えば、山ほどネタは転がってそうに思えますが、そのような先人の方々のよく出来た文章を読んでしまうと、昨今、ブログからの盗用が指摘される方もおられるようですので、余計に書きにくいです。このコラムでは、自分が実際に見聞したことに限定して書いておりますが、台所を明かしますと中々大変なのですよ。
 泣き言はこれぐらいにして、英国到着前に思い込んでいたことが、実際に来てみると違うと思ったことについて書かせていただきます。予め、正確な統計に基づくものでない私の勝手な所感であることを申し添えておきます。第一は、「英国人は、コーヒーよりもお茶を好む。」です。私のラボのLondonerによると、昨今の英国では、特に若い人のお茶離れが進んでいるそうです。一応、コーヒーは朝の10時までに飲むもので、10時以降はお茶を飲むのが伝統的な常識だそうです。でも、朝から晩まで研究所のカフェや街角の某シアトル系カフェのスター○ック○が繁盛しているのを見ると、到底、その常識が今も活きているとは思えません。私のラボメンバーの間で、人気の高い飲み物はダイエットコーラとカプチーノです。コーラってアメリカ発祥で、カプチーノって大陸欧州(イタリアでしたっけ?)発祥の飲み物ですよね。コーラの話はさておいて、元々、私は一日に5杯ぐらい飲むブラックコーヒー好きですが、ミルクや砂糖が入っていると最後まで飲みきれない性質でした。しかし、そんな私が、英国に来てからカプチーノ好きになってしまい、一日に2杯ぐらい飲むようになってしまいました。それも、毎回、チョコレートパウダーを泡だったミルクの上に、しっかり振り掛けております。マドラーでかき混ぜて、少しチョコレートが溶けたぐらいの時に飲みます。はっきりいって、日本の砂糖ミルク入りの缶コーヒーよりも、even heavierです。しかし、カプチーノは、日本人には甘すぎると思われるケーキとの相性もよいのですよ。天気のよい日の午後に、外のテラスでカプチーノとケーキをいただくのは、現在の私のささやかな楽しみです。間違いなく、そのせいで、近頃、わき腹の贅肉が気になってしょうがありません。勝手な自己分析では、夏の涼しくカラッとした気候、および秋冬の極寒&雨が、そうさせているとしか思いあたりません。高温多湿の日本では、これらのheavyな飲み物や食べ物を毎日のようにいただくことは、不可能ではないかと思われます。

(山中隆史)



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