海外の馬関連の学会・組織等 (ABC順です。)

学 会

AAEP(American Association of Equine Practitioners)
アメリカ馬臨床獣医師会。アメリカ全土から馬臨床獣医師が集まり、研究発表ならびに情報交換するために開催される国内学会である。毎年開かれ、世界各国からも多くの獣医師や研究者が出席する。参加人数は獣医師が約2000人、その家族、展示業者、学生などを入れると約4000人以上になる大きな大会である。

Bluegrass Laminitis Symposium
ブルーグラス・ラミナイティス・シンポジウム。米国ケンタッキー州ルイビル市において、原則として毎年1月末に開催される。司宰はレキシントン郊外の国際馬蹄病センター(International Equine Podiatry Center)。同センターのDr.Ric.Redden院長は、獣医技術と共に装蹄技術を駆使して蹄葉炎をはじめとする蹄病治療の第一人者。このシンポジウムは、彼が国内外の著名な研究者や実務家を招いて開催される。参加費を払えば参加資格は特にない。

CESMAS(Conference on Equine Sports Medicine and Science)
スポーツ競技馬の情報交換のための国際フォーラム。CESMAS 2002は、エリート馬場馬術(Dressage)、総合馬術(Three- Day-Event)馬に関して、2002年10月19-21日フランスのソミュールで開催された。

ICEEP(International Conference on Equine Exercise Physiology)
国際馬運動科学会議。馬の運動能力に影響を及ぼすトレーニング、栄養、薬物、生理機能などの研究分野において、最新の情報を提供交換することを目的として、第1回は、1982年イギリスのオックスフォードで開催された。以来4年ごとに、1986年にアメリカのサンディエゴ、1990年スウェーデンのウプサラ、1994年のブリスベーン、1998年日本の宇都宮で開催され、2002年はアメリカのレキシントンで開催された。馬のスポーツ科学に関して最も権威ある学会の一つである。参加者は百数十名。

ICEID (International Conference on Equine Infectious Disease)
国際馬伝染病会議。馬の伝染病ならびに感染症に関する学術研究発表はもとより、各国の疫学状況や防疫に関する情報交換ならびに討議の場となっている。最近の会議では、馬の国際移動に伴って必要となる診断法や予防法の開発・改良について先端技術を応用した研究発表や国際交流を推進するため各国の調和と協調を呼びかける議題に集中している。第1回会議は1966年にイタリア、第2〜4回会議はフランス、第5回会議はアメリカ、第6回会議はイギリス、第7回会議は1994年に東京、第8回は1998年にアラブ首長国連邦で開催された。各会議ごとにプロシーデイングが発行され、馬感染症に関する最新の研究情報が網羅されており、この分野のバイブルとなっている。

IEGMW (International Equine Gene Mapping Workshop)
国際馬遺伝子地図作製ワークショップ。ケンタッキー大学のErnest Bailey教授の呼びかけにより発足した馬ゲノム研究の連絡会議である。1995年にケンタッキー大学で第1回が開催されて以来、1998年、1999(スエーデン、ウプサラ)、2001年(オーストラリア、ブリスベイン)で開催された。

IWAL(International workshop on Animal Locomotion)
国際動物歩行ワ-クショップ。 動物の歩行運動に関する研究成果の討議する国際学会である。1991年にオランダで、第2回は1993年にアメリカで、第3回はフランスで、第4回は2000年にオーストリアで開催された。馬に関する演題が多い。

WEVA(World Equine Veterinary Association Congress)
世界馬獣医師会。1985年に設立、およそ隔年ごとに開催され、第7回は2001年10月にイタリアで、第8回はアルゼンチンで、次回はモロッコで開催予定、このWEVAの目的は、(1)国内および国際的な馬獣医協会、馬関連協会のためにフォーラムを提供し、馬臨床獣医師の一体化を図ること (2)馬の健康、繁殖、福祉に関する国内および国際的な会合、セミナー、会議等を開催する (3)専門的な知識や技術を、発展途上国から発展途上国、高度に発展した馬協会から発展していない国および発展途上国への普及を助成すること (4)研究、国内および国際的な催し、ショウ、レース、スポーツイベント、国際輸送、疾患やその他の管理とコントロールである。


組 織

AFA(American Farriers Associaition)
米国装蹄師会。米国の装蹄師により組織された団体。ケンタッキー州レキシントンのホースパーク内に本部事務所を構える。会員は約1500人。定期的に認定試験を開催し、装蹄師の認定を行っている。また、毎年、2月末から3月初旬にかけてコンベンションを開催し、大小の講演会やシンポジウム、装蹄競技会、総会などの行事を行う。日本装蹄師会からも毎年、この装蹄競技会には選手を派遣し、海外の装蹄関係者との技術交流を図っている。

AHC(The American Horse Council)
アメリカ馬審議会。馬関係者の産業全体の利益を代表するアメリカの全国組織。費用の大半を競馬の主催者が負担しており、関係規程の制定、改廃を監視するとともに、馬の所有者に対する最新の情報の提供や政府や国会へのロビー活動が主要な任務である。

AHSA(The American Horse Show Association :AHSA)
米国ホースショウ協会。アメリカ合衆国におけるホースショウ(馬術競技、馬の品評会、ウエスタン馬術競技、馬車等を含む)の統括機関。ホースショウの公認、カレンダーの設定、審査員の免許下付、規則違反者に対する処分等を行う。

AORC(Association of Official Racing Chemists)
公認競馬化学者協会。アメリカの競走馬の薬物検査機関の競馬分析者が相互の分析技術の交流を目的として発足した個人会員の部会である。現在では日本をはじめ世界中の薬物検査機関の技術者がこれに所属して、いろいろの情報交換を行っている。年会は毎年アメリカを中心に開催されているが、ICRAV開催には本会議が年会となっている。会議はすべてClosed Sectionとなっている。

ARC(Asian Racing Conference)
アジア競馬会議。1960年創設。この会議は、親善と相互理解の促進、アジアにおける競馬水準の一層の改善、競馬に関する情報の交換および状況が許せば、人馬による国際交流の実施を目標としている。現在の加盟国は、オーストラリア、バーレン、韓国、ホンコン、インド、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ニュージランド、パキスタン、タイ、トルコの14カ国。競走、投票、経営、獣医・生産の4分化会がある。

ASBC(Asian Stud Book Conference)
アジア血統書会議。ASBCは、アジア競馬会議(ARC:Asian Racing Conference;アジア地域の競馬運営と施行に関する連絡会議)から1995年に分離し、アジア各国の血統登録機関間の国際承認手続きと血統書管理の国際標準化を効率的に推進する会議として発足し、ISBC(国際血統書会議)の下部組織(地域会議)として機能している。ASBCの主な役割はISBCの決議事項の伝達とアジア地域の血統登録機関の管理・運営に関する諸問題を討議することである。現在ASBCは会員、準会員、オブザーバーで構成され、毎回アジア競馬会議に合わせて開催されている。日本は事務局としてASBC会議の運営を担当する他、インドと共に共同議長として会議を主催し、アジア地域の血統書機関の育成、指導を実施する責任を担っている。
<ASBC参加国>                 (2001年1月現在)

メンバー
インド、日本、韓国、マレーシア、シンガポール、フィリピン、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、バーレーン、パキスタン、中国、カタール

アソシエイトメンバー
オーストリア、ニュージーランド、南アフリカ、香港、マカオ

オブザーバー
イラン、クウェート、オマーン

 *中国血統書は、日本とインドの指導により、現在、国際承認申請中である。
  (資料提供:軽種馬登録協会)

ICRAV(International Conference of Racing Analysts and Veterinarians)
競馬分析化学者及び獣医師による国際会議。本会議はAORC及びIGSRVの両分科会で構成されている。競走馬の薬物取締り規則に関する諸問題に対して世界各国の競馬分析化学者及び競馬獣医師が一堂に集まり情報と意見交換を行い、相互理解を深めることを目的として、1976年から2年に1回開催されている。

IGSRV(International Group of Specialists Racing Veterinarians)
国際競馬専門家獣医師協会。競走馬の薬物規制、疾病、福祉等馬の管理に伴う獣医学的専門委員会として設立された。本会の会員は競馬開催機関の獣医師により構成されている。

ISBC(International Stud Book Committee)
国際血統書委員会。ISBCはサラブレッドの血統を維持するためのサラブレッドの資格を定め、血統登録の方法と諸手続き等について国際的に標準化した規定を設け、その規定を世界的に遵守させることを目的としている機関であり、新興の血統登録機関の国際承認を行う機関である。血統書に関する問題は当初パリ国際会議において討議されていたが、1976年に国際血統書会議として独立した。1979年には世界を6地域に大別し、それらの地域からの代表国として選ばれた9カ国の委員で構成され現在に至っている。また、この6地域には、それぞれ下部組織としての地域委員会が構成されており、例えばアジア地域にはアジア血統書会議(ASBC)が設立されている。ISBCは毎年秋に議長国(イギリス)で年次会議が開催されているが、日本は1978年(昭53年)以来毎年参加している。日本は1979年からアジア地域代表国になり、1980年以降はインドと共にアジアの地域代表国として、世界及びアジア地域の血統登録に関する諸問題の解決に務めている。
<ISBC構成国>            (2001年1月現在)

地域名
   地域代表国

アジア
日本、インド

欧州・地中海
イギリス、フランス

北・中米
アメリカ合衆国

南米
アルゼンチン(南米競馬機構の議長国)

南部アフリカ
南アフリカ

豪州
オーストラリア、ニュージーランド

 ※2001年1月現在、ISBC承認血統書は53、加盟国は60カ国である。
  (資料提供:軽種馬登録協会国際部長 横山豊昭)

OIE (Office International des Epizooties)
国際獣疫事務局。国際連合食糧農業機関(FAO)の一諮問機関で、馬を含めた家畜の保健衛生に関する国際的情報機関として1924年に設立され、1927年に事務局がパリに置かれた。2001年5月現在、わが国を含めて158カ国が加盟している。加盟各国から家畜の伝染病に関する最新の疫学情報を収集し、分析して伝染病防あつのための専門的な情報を、その都度または定期的に公表するとともに、国際的な動物衛生規約ならびに標準的診断法および予防法に関する指針を提示している。JRA競走馬総合研究所栃木支所は1999年5月に馬ウイルス性動脈炎の標準的診断法および予防法に関するリファレンス・ラボラトリーに指定されている。


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