国内の主な馬の研究機関

競走馬理化学研究所(Laboratory of Racing Chemistry)
1965年の創立。公正な第三者的な立場に立って競走馬の薬物(Doping)検査を厳正に行うために、わが国唯一の馬の薬物検査機関として発足した。企画調整室、総務部、検査部、研究部がある。検査部の主業務は、日本中央競馬、地方競馬で出走した競走馬の薬物検査(尿、血液)であり、研究部では、新しい分析法の開発や改良、血統登録に必要な親子判定,個体識別に関する遺伝的な研究が実施されている。

軽種馬育成調教センター(BTC: Blood Horse Training Center)
1991年創立。競走馬の資質の向上を図り安定的な競馬の発展に寄与するとともに、育成技術者の養成および育成技術の改善・普及・引退名馬のけい養展示等を行うことにより、優秀な競走馬資源をかん養し、もって軽種馬生産の図ることを目的として設立された。日高育成総合施設軽種馬育成調教場の運営・管理をJRAから委託されている団体である。総面積1,500ha,イギリスのニューマケットやフランスのシャンティなどに匹敵する広大な草原を利用したグラス馬場、屋内にある1,000m直線ウッドチップ馬場、600m砂馬場、700m坂路馬場、屋外にある1,600m、800mの砂馬場、直線の砂コース1,600m、1,200mなどの大施設がある。個々で、軽種馬の競走能力向上に関する調査研究が実施されている。


海外の主な馬の研究機関

Department of Sports Medicine(New Bolton Center、University of Pennsylvania)(アメリカ)
1994年設立。馬のスポーツ医学センターは、馬の研究、臨床、教育および福祉に関わる事業が集約的に行われている。研究としては、(1)運動と能力(Exercise and Performance Laboratory) (2)装蹄(The Farrierユs Laboratory)(3)整形外科・分子生物学( Orthopedic Molecular Biology Laboratory)(4)比較整形外科研究( Richard S. Reynolds S, Jr. Comparative Orthopedic Research Laboratory)などが最近実施されている。

Center for Equine Studies, Animal Health Trust, Newmaket(イギリス)
1942年設立。動物の福祉のために、科学の導入・応用によって動物の疾病をよく理解し、新技術の開発、より良い診断、予防、治療のための知識向上を目指している。馬部門の研究では、整形外科、呼吸循環器病、麻酔と外科などの研究が実施されている。

Equine College(フィンランド)
1993年設立。大学レベルの学校として、装蹄師、調教師、サドル職人、乗馬セラピー、乗馬インストラクターなどになるための教育をする学校である。施設内の一部は、フィンランド農業研究センターのEquine Unitがあり、運動生理学、栄養、繁殖生理、遺伝、環境を研究の5つの理念としている。

Center for Equine Health, School of Veterinary Medicine University of California(アメリカ)
馬の免疫学、感染病、医学と疫学、整形外科学、パフォーマンス、繁殖、外科と麻酔などに関する研究が実施されている。

Equine Research Center ,Guelph , Ontario (カナダ)
Tayler(Northern Dancerの所有者) 基金により1973年設立された。1997-98年には、7つのプロジェクト研究(ロードコッカス・エクイ、馬の細胞性免疫、気道疾患、電解質バランス, 関節軟骨、マイコトキシン、骨血流)が実施された。


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