馬伝染性子宮炎PCR診断法の開発
馬伝染性子宮炎とは 馬伝染性子宮炎は、馬伝染性子宮炎菌(Taylorella equigenitalis)が交尾感染して子宮炎を 起こす病気で、わが国の家畜伝染病予防法では届出伝染病に指定されています。本病は、臨床症 状として子宮外口の充血と浮腫および外陰部からの悪露を認めます(図1)。発症しても馬の命 にかかわるようなことはありませんが、子宮炎が完治するまでは受胎しないため、サラブレッド の生産者に大きな経済的損失をもたらします。この子宮炎は、例え治療を行わなくても馬自身が もつ免疫作用によりやがて自然治癒しますが、原因菌である馬伝染性子宮炎菌は、牝馬の陰核、 あるいは牡馬の陰茎(尿道洞や包皮)に付着したまま長期間生き残ります。このような外陰部に 菌を持った馬は臨床症状を示さないため、きちんとした検査が行われない限り牧場関係者が気づ くことはなく、他の馬への危険な感染源となります。
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