★ 2006.4.4

 
 北海道では、一昨年12月以降先週3月31日までに21件の市町村合併が完了しました。浦河町近隣の三石町と静内町は先週31日に合併し「新ひだか町」となりました(写真1)。他に、有名な軽種馬生産牧場が所在するところでは、ノーザンファームの早来町は追分町と合併して「安平(あびら)町」に、メジロ牧場の洞爺村は虻田町と合併して「洞爺湖町」に、西山牧場の鵡川町は穂別町と合併して「むかわ町」になりました。ただ、日高町と門別町が飛び地合併した「日高町」と「新ひだか町」の使い分けに慣れるのにしばらくかかるような気がします。なお、軽種馬生産振興会の活動単位はこれまでどおりで、名称に含まれる「町」が削除された程度です。たとえば、静内町軽種馬生産振興会は静内軽種馬生産振興会となります。

 先週の29、30日、道内は季節はずれの大雪に見舞われました。当場がある浦河町西舎地区でも約50cmの積雪があり、一気に冬に逆戻りしてしまいました(写真2、3)。早い年なら、山へギョウジャニンニク採りにでかけている頃ですが、今年は「春まだ遠し」といったところです。

 JRA育成馬の調教は、来週10日の育成馬展示会、24日の中山競馬場でのブリーズアップセールに向けて最終段階にはいってきました。屋外の1600m走路も何とか使用可能な状態になり、さらなる成長が期待されます(写真4)。

写真1:元静内町役場が「新ひだか町」役場に(4月1日撮影)   写真2:すっかり雪の原にもどった放牧地(3月29日撮影)
 

写真3:元気がとりえの3月27日生まれの子馬もさすがに歩きにくそうだった(3月30日撮影) 写真4:来週の展示会ではこの馬場で騎乗供覧が行なわれる



★ 2006.4.11

 
 先週7日、当場の軽種馬装蹄所(通称BTC診療所に併設)において、第12回装蹄競技大会(北海道日高装蹄師会主催)が開催されました。多数の会員出席のもと、競技大会には7名の若手装蹄師がエントリーし、装蹄判断、装蹄(造鉄、削蹄、仕上げ)、厚尾蹄鉄単独造鉄の3種目において腕を競いました。優勝したのは門別尚省氏で、見事3連覇を達成されました。秋に行なわれる全国大会での活躍が期待されます。
 「蹄なくして馬なし」のことわざがあるとおり、馬の飼養者による日常の蹄管理もさることながら、成長の早い子馬や育成馬の装削蹄や肢軸矯正などに応用される装蹄療法は、日高地方においては非常に重要な分野であり、日高装蹄師会会員の技術研鑽につながるこのような活動を支援し見守っていきたいと思います。

 昨日10日は、JRA育成馬の卒業式ともいえる「育成馬展示会」が当場で行なわれました。200名以上の来場者があり、各育成馬の生産者や近隣の育成関係者はもとより、調教師や馬主の姿も拝見されました。前日の桜花賞に出走した当場出身のダイワパッションも昨年のこの展示会で目を引いていただけに、来場者の馬を見る姿は真剣そのものでした。この馬たちは、来週16日に中山競馬場に向けて出発し、翌週24日に同競馬場で行なわれるブリーズアップセールに上場されます。無事に売却され、競走馬として活躍することを期待します。

写真1:装蹄競技会場は煙と活気のるつぼだった   写真2:NHK室蘭が門別尚省選手を追っていた
 

写真3:好天のもと、まず立ち馬展示が行なわれた 写真4:騎乗供覧ではBTC研修生(内側)も騎乗した



★ 2006.4.19

 
 16日の早朝、50頭のJRA育成馬たちが来週24日に中山競馬場で行なわれるブリーズアップセールに向けて旅立ちました(写真1、2)。当日は、冬に逆戻りしたかのような強風の寒い日でしたが、どの馬も馬運車におとなしく乗り込みました。129年前のこの日は、かのクラーク博士が「Boys Be Ambitious !(青年よ、大志を抱け)」と言い残して札幌農学校を去っていったとされている日です。JRA育成馬たちも、大きな志を持った立派な競走馬に成長してもらいたいものです。

 今日、85日間にわたる道営ホッカイドウ競馬が門別競馬場で開幕しました。再建を賭け、高いハードルを設けての新たな3年計画に突入したこの日、関係者の意気込みはただならぬものがありました。入場門では、日高支庁の幹部や近隣の町長、軽種馬生産関連団体の要職にある人たちが集合し、入場するファンを出迎えました(写真3)。また、スタンド前のパドックで行なわれた開幕セレモニーでは高橋はるみ知事が、競馬存続にはファンの支援と馬産地の奮起が不可欠であると訴えました(写真4)。

 今年のホッカイドウ競馬は、競走馬の生産地別対抗戦(決勝は5月4日札幌競馬場で開催)や初めての「札幌ダービー」(6月6日開催)、これまで門別で行なっていた秋の開催を札幌で行なうなど見どころも多く、関係者の努力が実るよう応援していきたいと思います。

写真1:積み込みはスムーズに進んだ
 
  写真2:馬運車を連ねていよいよ出発、到着は明朝だ 
 

写真3:ミスシンザンも「ひだか応援隊」のファン出向かえに加わった 写真4:セレモニーはなごやかな雰囲気で行なわれた 



★ 2006.4.25

 
 昨日、好天の中山競馬場で第2回ブリーズアップセールが開催されました。このセールは、日高と宮崎の両育成牧場で育成されたJRA育成馬を売却するためのトレーニングセールです。
 まず、午前9時から中山競馬場のダートコースで騎乗供覧が行なわれました。騎乗者は日高、宮崎のJRA育成牧場の職員と競馬学校騎手課程の生徒たちで、いずれも落ち着いた騎乗ぶりで購買客の方々にそれぞれの馬本来の走行フォームを見ていただけたと思います(写真1)。その後、装鞍所で1頭ずつじっくり馬を見ることができる個体展示が行なわれました(写真2)。また、装鞍所内に設けられた個体情報開示室では、各馬の上部気道の内視鏡検査所見や屈腱部のエコー検査所見、下肢部のレントゲン写真などを用意するとともに担当獣医職員が配置され、購買客の質問などに対応しました(写真3)。

 午後2時から始まったせりは、活気にあふれ脅威の売却率、売却価格を記録することになりました(写真4)。なんと、上場した69頭のうち1頭を除く68頭が売却され(売却率:98.6%)、売却総額(税込み)は10億円を越えました(税込み平均価格:約1500万円)。ちなみに最高売却価格は、日高育成牧場で育成された「ディスクオブゴールドの04(雄、マリエンバード産駒)」の4095万円(税込み)でした。売却率、売却総額、最高価格はいずれも昨年の成績を上回るもので、競走馬としての成績も昨年売却された馬たちを上回ることが期待されます。
 日高地区では競走馬のせり活性化が緊急の課題となっていますが、大成功に終わったブリーズアップセールを参考として、情報開示など購買者が安心してせりに参加できるシステムの整備が必須と考えられます。

写真1:写真のクロフネ産駒「エストレリータの04」は24,675,000(税込み)で落札された   写真2:大勢の購買客が馬を取り囲む個体展示
 

写真3:個体情報開示室もにぎわった
 
 
写真4:写真のサクラバクシンオー産駒「レートフォーブレックファストの04」は30,450,000(税込み)で落札された




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