★ 2006.7.4

 
 先週末からようやく夏らしい天候となり、日高各地で待ちに待った牧草収穫作業が週末から始まりました。6月の日高地区の日照時間は平年の半分程度とのことで、牧草の生育も平年より遅れていたのですが、さすがに7月にもなるとせりも近づいてくるので、それまでには1番刈り牧草を終わらせておきたいと思っていた軽種馬生産者にとって、このチャンスを逃すわけにはいきません。今日の終日曇りの予報が見事にはずれたのが幸いし、週末に刈った牧草を収穫する絶好の日和となりました(写真1、2)。

 今日からホッカイドウ競馬は旭川競馬場に場所を移しナイター競馬が始まりました。これにあわせて恒例のミニ場外馬券場「Aiba浦河」応援イベントが町内のウエリントンホテルで行なわれました(写真3、4)。ホテルのホールでビールを飲んだり食事をしたりしながら、徒歩で約2分の「Aiba浦河」を何回となく往復します。このイベントでの馬券の売り上げは約350万円とのことで、残念ながらナイター初日にしてはあまり芳しいものではありませんせした。今日は、軽種馬生産者の人たちは牧草作業で疲れてしまって馬券を買うどころではなかったのかもしれません。

 明日から当場では一般の見学者を対象にした場内バスツアーを行ないます(「日高だより」の見学のご案内を参照ください)。広大な調教場を見渡すことができる展望台には写真撮影用のカンバンもできあがり、今年生まれた子馬たちとともに多数の方のお越しをお待ちしています(写真5、6)。

写真1:ロールベーラーで集草し乾草をロールにしていく   写真2:出来上がったロールはトラックに積んで倉庫に持っていく
 

写真3:なごやかな会場のようす
 
写真4:最終レースで単勝、馬単を1点であてた人が誇らしげに馬券をかざした
 

写真5:展望台に設置されたカンバン、この周りには花も植えたい 写真6:昼夜放牧中の子馬たち
 



★ 2006.7.11

 
 昨日、今日、明日の3日間、苫小牧市のノーザンホースパークでセレクトセールが開催されました。このセールで売却された馬の中には、ディープインパクトやカネヒキリなど多くの活躍馬がおり、また、最高取引額もこのセールで記録される話題の多いセールです。
 これまでは当歳馬だけが上場されていましたが、今年から1歳馬も上場されることになり、わがJRAも4頭の1歳馬を購買しました。
 そして2日目に、なんと6億円という過去最高の落札価格が記録されました。これまでの最高価格4億9千万(2004年のエアグルーヴとダンスインザダークの子)をあっさりと塗り替えたのは、トゥザヴィクトリーの2006(父はキングカメハメハ、雌)で、どよめきの中瞬く間に6億円にまでせりあがりました(写真1、2、3)。サンデーサイレンスの後継者としてキングカメハメハが台頭したこと、また雌馬に高額が投資されたこと、などが特筆されます。

 2月に第1回目を行なった海外技術指導者招聘事業(2月21日付け日誌参照)の第2回目現地指導が明日から始まります。これに先立ち、先週末に参加メンバーによる事前調査を行ないました(写真4)。これにより巡回する牧場の現在の管理方法や問題点を予め知ることができ、海外技術者の指導をより効果的に受けることができます。さて、明日からハードな数日間が始まります。

写真1:電光掲示板に注目、どよめきの中、せり台の上で非常におとなしくしていた姿が印象的だった   写真2:これが6億円の勇姿だ
 
 
 

写真3:子馬以上に印象的だったトゥザヴィクトリーの美しい馬体
 
写真4:2月以降どのような改善がなされたか、当歳馬や分娩後の繁殖牝馬の馬体はどうか、などについて確認した



★ 2006.7.19

 
 先週13日、静内ウエリントンホテルで「第34回生産地における軽種馬の疾病に関するシンポジウム」が開催されました。今回のシンポジウム「アスリートホースのフットケアとスポーツ装蹄」では5人の演者から蹄に関する話題をさまざまな角度から提供していただきました(写真1)。競走馬のどのステージにおいても、馬の飼養者と獣医師、装蹄師の連携こそが、馬の健康維持のみならず人と馬の目標達成のためにも不可欠であることが強調されていました。

 先週の日誌で紹介した海外技術者による牧場巡回指導が12日から15日まで行なわれました(写真2、3、4)。招聘技術者は、前回同様ケンタッキー・エクワイン・リサーチ社のペイガン先生とデッカー先生で、朝早くから夜は8時過ぎまでミーティング、その後食事と連帯意識を高めるための有志によるカラオケ渡り歩きとハードながら充実した日々をすごすことができました。今回のテーマは、分娩後の繁殖牝馬の栄養状態や当歳馬、1歳馬の発育状態など盛りだくさんの内容でした。受講者の今後のフォローアップが重要な鍵になりそうです。

 17、18日と静内の北海道市場でセレクションセール(日高、胆振、十勝の各軽種馬農協開設)が行なわれました。初日の当歳馬(売却率41.1%、売却総額9億1千万円)、2日目の1歳馬(売却率61.1%、売却総額12億2千万円)とも良好な成績で幕を閉じました。今年4月のブリーズアップセール、5月のトレーニングセール、先週のセレクトセール、今週のセレクションセールと好調が維持されていますが、その要因として景気回復だけではなく関係者の努力も見逃せないと考えられます。多頭数が上場される8月のサマーセールの成績が注目されるところです。

写真1:発表のあと、演者5人が壇上で質疑に回答した        写真2:牧場巡回指導においても当歳馬の蹄管理は重要な課題だった
 

写真3:今回は放牧地の状態を把握することも重要なテーマだった 写真4:最終日前夜のカラオケパーティで歌うペイガン、デッカー両先生



★ 2006.7.25

 
 九州から中部、北陸地方を襲っている豪雨に比べると日高地方の天候不順などはかわいいものですが、周囲にはいまだに収穫されないままの牧草が繁茂している草地がたくさん見られます。さすがに、7月下旬まで1番刈り牧草が収穫できないという状況は明らかに異常です。明日から好天が数日間続くという天気予報が当たることを祈るばかりです。

 先週21日、十勝地区の「第19回軽種1歳駒品評会」(十勝軽種馬農協主催)が幕別町の十勝種馬所で行なわれました。12頭の1歳馬の中から、見事最優秀賞を獲得したのはリトルバンデーラの2005(雄、マイネルプラチナム産駒)でした。
 日高でも品評会を継続しているのは、三石と平取の両地区のみであり、十勝でも末永く継続してもらいたいものです。

 

写真1:ずらりと並んだ優勝トロフィーや飼い桶などの賞品   写真2:のどかな審査風景、手前の馬がリトルバンデーラの2005




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