★ 2006.8.1

 
日高では先週中ごろから待ちに待った好天が続き、一気に牧草収穫作業が進みました。しかし、1番刈り牧草が7月下旬になったのは多分過去にもないのではないでしょうか。

 その好天の中、7月29、30日にわたって「うらかわ馬フェスタ2006」が当場内の特設開場で開催されました(写真1、2)。これは、昨年まで行なわれていた「シンザンフェスティバル」と「浦河競馬祭」さらに「日高エンデュランス馬術大会」をまとめて同時開催して浦河町あげての馬づくしの祭りに模様替えしたものです。もちろん、「シンザンフェスティバル」名物の馬上結婚式は29日の前夜祭に行なわれ大いにもりあがりました(写真3)。また、JRAが提供する馬事イベントとして、高館駒踊保存会による南部駒踊り(写真4)、馬事公苑からのアンダルシアンホースダンス(写真5)とポニー演技(写真6)が披露されました。
 浦河競馬祭は今年で第40回を数える歴史ある草競馬ですが、昨年までは10月に行なわれていました。今年初めてシンザンフェスティバルとの同時開催となったため時期が早くなったこともあって、出走馬頭数が例年に比べやや少なく、予定されていたレースの一部が中止にはなったこと以外は大きな問題もなく終わることができました(写真7)。残念だったのは、これまで2歳研究馬を浦河競馬祭に出走させていたのですが(昨年10月5日付け日誌、一昨年10月4日付け日誌参照)、今年は実験直後だったことで準備が間に合わず出走させることができなかったことでした。来年は何とかやりくりして何とか出走を復活したいものです。

 昨日、浦河町内のホテルで、今年の皐月賞と日本ダービーを制覇したメイショウサムソンの祝勝会が盛大に行なわれました。オーナー、調教師、ジョッキー、生産者のほか200人以上もの関係者が集まり、久々の浦河産馬の活躍を祝うとともに秋には三冠馬となることを誓い合いました(写真10、11、12)。

写真1:ミスシンザン表彰式は京都競馬場長が登壇した   写真2:大勢の人がジンギスカンとビールのカントリーパーティーを楽しんだ
 

写真3:全国28組の応募者の中から選ばれた2組がこの日の主役 写真4:老若男女が入り混じって南部馬を表現する駒踊り
 

写真5:2頭のアンダルシアン馬による華麗なダンス 写真6:シーソー遊びをする「リンゴ」
 

写真7:浦河競馬祭恒例となった繋駕競走 写真8:JRAブースでは競馬広報を行なった
 

写真9:青空の下でフワフワホースも機嫌がよかった 写真10:会場入り口に飾られたトロフィーなど栄誉をたたえる品々
 

写真11:会場入り口に置かれた花馬
 
写真12:インタビューに答えるメイショウサムソン生産者の林孝輝氏(左)と石橋守騎手



★ 2006.8.8

 
 先月の不安定な気候から一転、8月にはいってからの北海道は晴天が続いており、本格的な夏の訪れを感じさせます。札幌や帯広の最高気温は連日30度を超えているらしく、日高では放牧地の乾燥による草や馬の蹄などへの影響が心配されます。

 先週3日、中国農業関係者一行が当場を訪れました。来日の目的は、将来中国で本格的な競馬を行なうために必要な諸々の課題検討についての情報収集であり、競走馬の育成施設や登録業務、さらには人材の養成などについて熱心に学ばれ、その姿には頭が下がる思いをしました(写真1-4)。
 かつては1000万頭以上もいたという中国の馬飼養頭数は、用途衰退にともない現在約800万頭にまで減少しているとのこと、また競馬や馬券発売はまだ中国政府の認可がなく、各地区の乗馬クラブが競馬場に馬を持ち寄って「速度競馬」と呼ばれる競馬を自主的に行なっているだけとのことです。しかし、中国馬業協会や中国畜牧業協会、中国馬術協会はじめ馬関係者はいずれもサラブレッドの生産、育成を背景にした本格的な競馬開催に強い関心を持ち、そのノウハウを日本から学びたいと考えており、JRA協力のもと競馬国際交流協会がそのための支援プロジェクトを立ち上げたところです。私たちもできることがあれば積極的に協力したいと考えています。

写真1:屋内800m走路で説明を受ける中国農業関係者一行   写真2:芝坂路馬場ではBTC研修生による騎乗訓練を見学した
 

写真3:生産牧場におけるサラブレッド当歳馬の登録検査にも立ち会った、まずは書類の確認         写真4:特徴照合は実馬検査により1頭ずつ行なわれる、今後のマイクロチップ導入についても説明を受けた



★ 2006.8.15

 
 先週末の12日、「リクルート北海道じゃらん」が主催する岩見沢ばんえい競馬「じゃらんカップ」応援ツアーに参加しました。往復のバス代、弁当と飲み物、予想紙、じゃらんカップ優勝馬との記念撮影、競馬場バックヤードツアー、ばんえい競馬グッズなど諸々の特典が含まれてツアー料金がたったの1000円という安さ、馬券収支はマイナスながらも十分満足させていただきました(写真1、2、3、4)。
 現在、ばんえい競馬は旭川、岩見沢、北見、帯広の4市からなる北海道市営競馬組合によって運営されていますが、売り上げの低迷、累積赤字の増大により存続すら危ぶまれているところです。今回のツアーは、そんなばんえい競馬を応援しようとするグループとファン拡大を図ろうとする主催者側によって企画されたものであり、ツアー参加者の顔ぶれや満足度から察するところ、わずかながらも目的の一部は達成されたのではないかと感じました。
 累積赤字を清算するということは各市民の税金が投入されることを意味するものであり、そのためには経営改善の努力と市民の理解が不可欠です。世界に類を見ないばんえい競馬は重種馬に残された数少ない生き残るための用途でもあり、何とか知恵を絞ってばんえい競馬を維持してほしいと切に願うところです。

写真1:見慣れた「北海道遺産ツアー」専用バス、今回初めてこのバスの乗客となった   写真2:レース前のパドック、体重はほぼ1トンある       
 

写真3:二つの障害をいかにうまく越えるかは騎手の技術が要求される 写真4:場内を運行していた馬車
 



★ 2006.8.23

 
 今月12日から今日までの間、様似町中央公民館で「岡潤一郎騎手追悼展」が開催されました(写真1、2)。様似町出身の岡潤一郎騎手は1988年にデビューし、その年44勝をあげて新人騎手賞を獲得、1991年にはリンデンリリーに騎乗してエリザベス女王杯を勝ちG1初勝利をあげました。そして、若手ホープとしての期待がさらに高まる中、1993年1月京都競馬場での落馬事故により24年間の短い一生を終えました。
 追悼展には、家族が大切にされている数々の遺品やファンから送られた品々が展示され、どれも生前の岡騎手の人柄が偲ばれるものばかりでした。

 7月から当場で行なっている「場内見学バスツアー」(日高だより「見学のご案内」参照)は順調に推移しています。夏休みを利用しての道外からの参加者も来場していただいています。今年のツアーでは、研究馬きゅう舎で今年生まれた子馬たちとふれ合うことができるほか(写真3)、約1時間場内の調教場やそこで調教されている馬の様子を見ることができます(写真4)。10月まで行なっていますので、遠くの方も近くの方も、是非一度お越しください。

写真1:追悼展会場前に置かれた遺影   写真2:多くの遺品が語りかける
 

写真3:子馬にふれてその暖かさを感じるこどもたち 写真4:坂路芝馬場の感触を確かめるツアー参加者 



★ 2006.8.30

 
 いよいよ8月も明日で終わり、異常に暑かった日高もようやく朝晩は涼しくなってきました。

 先週の21日から25日にかけて、夏の日高の風物詩でもある北海道サマーセール(日高、胆振、十勝各軽種馬農業協同組合開設)が開催されました(写真1)。5日間で1122頭の1歳馬が上場され、そのうち356頭が落札されました。落札率は31.7%で、昨年の26.7%から5ポイントも上昇し、売却総額も1億円以上増加しました。まだ10月のオータムセールが残っていますが、今年のせりは例年に比べ概ね良好に推移しているといえます。
 JRAはこのセールで57頭を購買し、他のセールで購買した23頭とあわせて今年のJRA育成馬80頭がそろいました。そのうちの一部がさっそく今日入きゅうしました(写真2)。今年送り出した育成馬のうち現時点で2戦2勝の成績を収めているハロースピード(父マヤノトップガン、母ハローヘレン)の弟であるハローヘレンの2005(写真3)も1950万円(税抜き)でJRAが購買することができました。
 来年4月のブリーズアップセールに向けて当場を卒業していくまでの約8ヶ月間、「強い馬づくり」のための育成が実践されます。

 昨夜、今年2回目の恒例Aiba浦河応援ビアパーティーが浦河ウエリントンホテルで行なわれました(写真4、5、6)。開幕当初は順調だったホッカイドウ競馬の売り上げは、ここにきてやや下降気味とのこと、みんなで少しでも売り上げに貢献しようと多くの人が集まり、最終レースの「Aiba浦河周辺商店街特別」まで大いに盛り上がりました。

写真1:せり場へと続くリンクでは緊張の面持ちで馬が引かれている   写真2:入きゅう時の馬体検査
 
 

写真3:ハローヘレンの2005はヘクタープロテクター産駒の三石産馬だ 写真4:日高支庁の幹部もおそろいの姿で勢ぞろい     
 

写真5:会場では浦河町4Hクラブによるマークシート記入指導が行なわれていた 写真6:メインレースで10万馬券をあて笑いが止まらないお客様




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