★ 2006.12.13

 
 道内各地で冬本番の天候となっています。当場でも先週降った雪がまだ残っており、それなりの冬景色になっています(写真1)。

 さて、11月23日の本日誌でも紹介した「ばんえい競馬存続の危機」はその後急転直下、IT業界の雄ソフトバンクが帯広市の単独開催を支援する方向で調整中との報道がありました(写真2)。今後、帯広市議会での決議や北海道市営競馬組合管理者会議などを経て、来週にも正式に決定する見込みとのことです。この間、ばんえい競馬存続を訴える多くのファンから存続のための提案や署名が帯広市長あてに提出されたところでもあり、まさに白馬に乗った騎士の当場となりました。多くの関係者の肩の荷が下りたのではないでしょうか。最終的な決定に至るまでには、まだ収支計画や投資額などの詰めが残されているとのことですが、今後の経過をじっくり見守りたいと思います。

 11日には、この時期恒例となった「育成に関する意見交換会」が当場で開催されました。第4回目となる今年のテーマは近年その重要性が再認識されている「蹄」で、軽種馬育成調教場を利用する育成関係者や近隣の開業装蹄師約50名が参集しました。当場の装蹄職員2名による話題提供のあと、当場で実践している蹄管理と装削蹄方法、適切な歩様検査方法や日常管理の中で行うべきフットケアなどについて活発な意見交換が行われました(写真3、4)。今後もこのようなJRA育成馬や研究馬で得られた成績と知識の普及啓蒙活動を継続していきたいと考えています。

写真1:1600mトラック馬塲からのぞむ日高山脈(12月11日撮影)   写真2:12月8日付け北海道新聞朝刊の第1面で報じられた
 

写真3:若い人の姿が目立つ会場
 
写真4:日高装蹄師会会長からもコメントをいただいた



★ 2006.12.20

 
 年末恒例の当場が主催する「強い馬づくりのための生産育成技術講座」を先週15日、日高町門別公民館で行いました。会場には100人もの参加者が詰めかけ、受付には一時長蛇の列ができるほどでした。今回は、当場職員4名からそれぞれ「馬の喉の病気」、「育成馬へのライトコントロールの効果」、「飼料の栄養計算方法」、「分娩後の交配」をテーマとした講演を行いました。喉の病気は、最近のせりでの上場馬個体情報開示や育成調教を行っている馬の健康に関係する話題であり、育成馬へのライトコントロールは1歳から2歳にかけての冬期間の調教効果を高める可能性がある話題です。当場では、研究用繁殖牝馬はもとより、現在育成中のJRA育成馬たちに対するライトコントロールを冬至直前の今日から開始します。ちなみに、ライトコントロールとは、人工的な照明によって日照時間をコントロールし、あたかも春が来たかのような錯覚を生体に与え、ホルモン分泌を促すことによって様々な効果を期待するものです。他2題も含め、いずれの話題についても、質問が相次ぎ非常に活気のある研修会となりました(写真1、2)。明日21日は、同じ内容で浦河でも開催します(本サイト内の「講演会・研修会のお知らせ」参照)。

 12月末となれば北海道は真冬、当然熊は冬眠中と思いきや、実はそうではないらしいという証拠が昨日発見されました。親子熊の足跡が雪の上で確認されたのです、しかも場内の屋内800m馬塲のすぐそばでです(写真3、4)。川原での秋鮭捕獲は、強い雄熊が縄張りを持っていて母子熊には十分な量を捕ることができなかったのかもしれません。確かに今年の秋は幌別川流域で雄熊が何回か目撃されていました。あるいは鹿が増えすぎて山の幸が熊にまで回ってこず、冬眠前のエネルギー補給ができなかったのかもしれません。鹿増加の一因として、真冬の厳しさが昔ほどではなくなってきたため自然淘汰される頭数が少なくなってきたことも考えられていることから、地球温暖化の影響が少なからずあるようです。暖かい冬だからといって真冬の夜の散歩も控えなければなりません。

写真1:この研修会でも若い人が目立った   写真2:会場前で講師とNOSAI西部の皆さん
 

写真3:雪の上に爪あとがはっきりわかる
※画像をクリックすると拡大できます
写真4:こちらは子熊の足跡
※画像をクリックすると拡大できます



★ 2006.12.28

 
 昨日の日高は1日中雨、朝の気温も摂氏6度と暖かく周囲の雪はすっかり融けてしまいました(写真1)。今晩からの道内は大荒れの予報がでてはいますが、穏やかな新年を迎えたいものです。

 今年1年、当場ではさまざまな形で「強い馬づくり」のための普及活動を行ってまいりましたが、その締めくくりとして、平成13年から継続している「強い馬づくりのための生産育成技術講座」を先々週15日に門別(12月20日付け本日誌で紹介)、先週21日には浦河でそれぞれ開催しました(写真2)。浦河での参加者数は約130人と予想を上回る盛況ぶりで、各演題に対しても活発な質疑が行われました。

 来年は本ホームページにも技術情報を掲載していこうと思っていますので、ご支援よろしくお願いいたします。それでは皆さん、良いお年をお迎えください。

写真1:早春を思わせるような放牧地、来年早々の出産を控える繁殖牝馬も心地よさそうだった   写真2:会場にはあふれんばかりの参加者が詰めかけた
 




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