★ 2007.6.6

 
 本日、日本軽種馬協会の「軽種馬生産技術総合研修センター」開所式が行われました。静内種馬場に隣接した場所に立地する同センターは、「強い馬づくり」に必要な獣医、装蹄、飼養管理などの技術向上を図るための研修を行い、それらに関する情報の収集、整理、提供を行うためのオープンな施設です(写真1、2、3)。

 開所式に訪れた多くの軽種馬関係者は、充実した施設や備品に感嘆するばかりでした。また、日本軽種馬協会の会長理事である河野洋平氏は祝賀会のあいさつにおいて、競馬の国際化に向かうわが国の軽種馬生産技術のレベルアップが必須であり、同センターはその分野で重要な役割りを果たすことになると力説されました(写真4)。

 同センターの利活用方法については、現在計画されている方法に加え、さらに効果的、多角的な使い方について関係者が知恵を絞り、同センターを技術普及の拠点として仕上げていく必要があると思われました。




写真1:軽種馬生産技術総合研修センターの案内表紙   写真2:最新の器機が備わった手術室
 
 

写真3:画像解析システムの説明を受ける河野会長理事 写真4:祝賀会であいさつする河野会長理事  



★ 2007.6.13

 
 先週7日、「三石軽種馬育成管理品評会」(主催:みついし農業協同組合、三石軽種馬生産振興会)が行われました。ほとんどの地区では品評会の中止や取りやめとなるなか、三石地区では今年で第51回目という品評会の歴史を守っています。ここには、他地区には少なくなった地区のまとまりを感じることができます。
 出陳されたサラブレッド雄、雌それぞれ12頭(うち1頭は病気のため取り消し)のうち、見事最優秀賞の栄誉を射止めたのは、雄ではアロマホークの18(マヤノトップガン産駒、母馬はアロマホーク、飯岡牧場生産、写真1)、雌ではイナバウアー(ネオユニバース産駒、母馬はオグリロマンス、稲葉牧場生産)でした。全体的には、馬の飼養管理技術は年々向上しているように思われました。

 先週末から北海道は好天が続いており、昨日は内陸部で最高気温が30℃を超えたところもあったようです。日高地区でもこの好天のもと、1番牧草の刈り取り〜収穫作業が始まりました(写真2)。しかし、日中の気温が上昇すればするほど、夜間は気温が下がり霧が発生しやすくなることから、乾きかけた牧草は明け方水分を吸収してしまいます。これを防ぐために、最近はある程度水分が残っている状態で軽くロール状に仮巻き(かりまき、写真3)して1−2日間放置してから再度好天のもとでほぐして乾燥させてから収穫する方法がとられるようになりました。これは、仮巻きしている間にロール内部の温度を上昇させて乾燥を促進させカビが発生しにくくさせる効果があります。

 当場の遅生まれ子馬5頭は5月末から6月上旬にかけて無事に生まれました(写真4、5)。早生まれ子馬たちはすでに親子で昼夜放牧にはいっており、これまたすくすく育っています(写真6)。さて、早生まれ子馬と遅生まれ子馬、発育、発達のしかたはどのように違うのか、いずれ彼らが貴重な成績を与えてくれるはずです。

写真1:バランスのとれた体形が目を引いたアロマホークの18   写真2:絶好の牧草日和のもとで行う反転(テッダー)作業
 

写真3:日高地区での牧草づくりに必須とさえ言われる仮巻き 写真4:生後1週目の子馬
 
 

写真5:寝る前の前ひざ折りもまだぎこちない
 
写真6:早生まれ子馬は昼夜放牧から収牧されるとまず朝ごはんを食べる、母馬は馬房の中で同じく食事中



★ 2007.6.21

 
 今週18日、平取町軽種馬生産振興会が主催する「第40回軽種馬1歳育成管理品評会」が行われました。現在1歳馬の品評会を継続している地区は、先週の日誌で紹介した三石地区のほかには、平取地区と十勝地区(7月20日開催予定)だけになってしまいました。
 出陳馬15頭のうちから最優秀賞を射止めたのは、ワキアオブスズカの18(キングカメハメハ産駒、雌、稲原牧場生産)で、バランスのとれた体形が印象的でした。その他、金賞にはダイタクシードゥの2006(コロナドズクエスト産駒、雄、雅牧場生産)、銀賞にはカプリッチョーサの2006(フォーティナイナー産駒、雄、北島牧場生産)、努力賞にはトウカイロゼットの18(アグネスデジタル産駒、雄、二風谷ファーム生産)が選ばれました(写真1)。
 40回目の節目を迎えた同品評会ですが、年々出陳馬頭数の確保に苦慮しているらしく、今後は実馬を使った講習会のようなものに変更するかもしれない、とのことでした。

 19日から今日までの3日間、浦河高校3年生の5人が就業体験実習として当場にやってきました。この時期はJRA育成馬がいないので研究馬の管理を体験してもらいましたが、実家が軽種馬生産牧場である生徒もそうでない生徒も、繁殖牝馬、当歳馬、1歳馬、2歳馬とさまざまな馬に触れながら馬を飼育する仕事の一端を知ってもらえたと思います(写真2)。

写真1:もう少しスリムだったらさらに上位入賞していたと思われたトウカイロゼットの18   写真2:放牧前の親子馬を引くのも手馴れた様子の実習生




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