★ 2008.3.13

 
 日高では先週末あたりから日中の気温が上昇し、陽のあたるところではすっかり雪がなくなってしまいました。暖かい陽射しのなか、子馬も元気に走り回っています(写真1、2)。

 先週5日、新冠振興会と同青年部が主催する強い馬づくりのための講演会が催されました(写真3)。内容は、新冠地区を中心に会員所有馬を預託しているシルクホースクラブの阿部社長からクラブ法人の現状について、日高育成牧場の朝井場長からは海外飼養管理技術者を招聘して実施している指導者養成事業の内容と成果について、ハラマキファームクリニックの服巻社長からは栄養や飼養管理が繁殖成績や子馬の発育に及ぼす改善効果について、でした。また、事前に青年部からいくつかの質問事項が寄せられていたので、それらに対する複数の専門家による回答集を作成し参加者に配布しました。服巻さんのブログ(http://h-farmclinic.justblog.jp/hfarm_clinic/2008/03/post-a233.html)に掲載されているのでご覧ください。今後は、これらをさらに充実させ、「強い馬づくりのためのQ&A集」を作ろうと、おおいに盛り上がっていました。

 今週10日、日高育成牧場内にある軽種馬育成調教場(写真4)の1日利用頭数が692頭となり、これまでの最高記録を更新しました。記録更新は今年に入って2度目で、それまでの記録は平成17年3月のある日の678頭だったので久々の更新が続いたことになります。平成5年の開場以来、利用頭数は右肩上がりに上昇していましたが、ここ3年ほどは年間利用延べ頭数15万7千頭程度と安定していたので、こちらも増加が期待されるところです。700mから1000mへの屋内坂路延長効果が現れ始めていることが利用頭数増加の要因のひとつと考えられます。

写真1:現在生まれている子馬4頭の中で最も活発な子馬、母馬の周りを走り回っている   写真2:雪がなくなると母馬は土の上で泥浴びをするのでからだは泥だらけだ 
 




写真3:講演会の様子を伝える新聞記事(北海道新聞3月7日付け夕刊)
※拡大できます
  写真4:冬は閉鎖していた1600mダートコースもまもなくオープンする
 



★ 2008.3.26

 
 日高育成牧場のJRA育成馬展示会(http://www.jra.go.jp/news/200803/032601.html)は4月14日を予定していますが、宮崎育成牧場では今週24日に行われました(写真1‐5)。
 南国ムードただよう暖かな陽射しのもと、日高から駆けつけた来場者もちらほらする多くの競馬関係者や一般来場者が見守るなか、まず24頭の育成馬たちが展示されました。いずれもピカピカにみがきあげられ、行儀よく駐立姿勢をとっていたのが印象的でした。その後1600mトラック馬場で行われた騎乗供覧では、どの馬も軽快なフットワークで最後の1ハロンを12〜14秒程度のタイムで駆け抜けていました。
 
 宮崎での育成のメリットは、温暖な気候のもと、冬期間も屋外で調教できることです。また、寒冷ストレスによる一時的な発育停滞もなく、日高に比べスムーズな発育曲線を描きます。しかし、最近の飼養管理技術の発達と施設整備により、日高でも宮崎と同等の発育をさせながら、屋内馬場で十分な調教を行えるようになりました。また、最近は育成馬に対して実施する冬期間のライトコントロール(http://www.jra.go.jp/training/pdf/research_lightcontrol.pdf)により春先の毛艶も宮崎の育成馬に引けをとらないものとなってきました。

 それでは4月14日、日高育成牧場JRA育成馬展示会でお会いしましょう。日高で育成された育成馬たちの成長ぶりをとくとご覧ください。

写真1:宮崎育成牧場は市街地にある。馬はインディペンデンスの06(雄、シルバーチャーム産駒)   写真2:1600m走路の外側に並ぶパドックには青々としたイタリアンライグラスが生い茂る     
 
写真3:騎乗供覧は宮崎育成牧場が誇る1600m走路において行われた
 
 
  写真4:調教後に行われている放牧地内でのグラスピッキングは馬をリラックスさせる効果がある。手前の馬はラブイズトゥルーの06(雄、スペシャルウィーク産駒)
 
写真5:昭和6年に建設された宮崎競馬場時代のスタンド。ちなみに、宮崎育成牧場は競馬場時代を含め、昨年100周年を向かえた 写真6:日高では白鳥がまもなく北へ帰る(3月22日、静内川で撮影)
 




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