★ 2008.9.10

 
 9月7日、新潟競馬場で行われた「第28回新潟2歳ステークス(JPN
III)」でJRA育成馬出身のセイウンワンダー(父:グラスワンダー、母:セイウンクノイチ、生産者:筒井征文氏)が、後方から一気に大外を強襲する見事な勝ち方で優勝しました。同馬は、昨年の北海道セレクションセールにおいて840万円でJRAが購買し、今年の4月28日に中山競馬場で行われたブリーズアップセールで2730万円で売却された馬です。ちなみに、売却時の同馬の情報はhttp://www.jra.go.jp/training/bus_08sale/06.pdfに公開されていますのでご覧ください。また、ブリーズアップセール時に配付された「育成馬個体情報」(写真1)には、同馬が順調に育成されたことが掲載されており、コメントには「気性面では、人がしっかりとした態度で臨まなければ圧倒される強さを持つ。その気性が勝負根性と躍動感あふれる走りを生み出す」と記載されています。

 当場では、早くもセイウンワンダーの来春に向けての活躍に期待する声と同時に、今年のサマーセールで購買したセイウンワンダーの全妹(セイウンクノイチの07、父:グラスワンダー、購買価格:777万円、写真2)にも大きな期待をよせているところです。

写真1:「育成馬個体情報」には、すべてのJRA育成馬の情報が見開き2ページにわたり記載されている
※クリックすると拡大できます
  写真2:兄と同様、黒光りする好馬体だ(8月28日入きゅう時に撮影)
 
 



★ 2008.9.30

 
 日高は秋晴れが続いていますが、朝晩の気温は低下し、いつのまにか半袖では過ごせなくなりました。

 先週24日、ウインズ静内で「第4回強い馬づくり講演会」(主催:JRA日高育成牧場、日本軽種馬協会、日高軽種馬農協、案内は本サイトの「講演会・研修会のお知らせ」をご覧ください)を開催しました(写真1)。
 第1部では、昨年に引き続き、米国ケンタッキー州でサラブレッド生産牧場ウィンチェスターファーム(http://www.winchesterfarm.com/jp/)を経営する吉田直哉氏から「国際化に対応した馬産と経営−ケンタッキーからの提言−」と題し、オーストラリアやニュージーランドを敵に回す覚悟を決め、相手国の実情を見極めた上で国際競争戦略を立てること、中小牧場の特色と個性を活かした生産体制の構築、日高に適合した市場の見直しや支援体制づくり、など多岐にわたった助言をいただきました。また、ケンタッキーでは、若馬の運動器疾患馬の適切な管理やレース成績との関係などレポジトリーに関する情報を提供する馬主を対象としたセミナーを生産者が主催するなど、購買者側に立った流通戦略の紹介は興味深いものでした(写真2、3)。
 また、第2部では、若手生産者の代表として、日高管内の軽種馬生産振興会青年部の幹部5名と吉田直哉氏とのパネルディスカッションを行いました(写真4)。ここでは、第1部で言及されたせりの国際標準化についておもに議論されました。とくに、「日本ではなぜ牝馬が売れないのか」については、日本のきゅう舎制度の問題点や牝馬を海外で販売してはどうか、などの意見がでました。
 近い将来、必ずやってくるさらなる国際化の流れに飲み込まれず、うまく泳ぎきるためのヒントを多く得ることができた講演会でした。吉田直哉さん、5人の青年部員の方々、ありがとうございました。





写真1:ウインズ静内正面玄関に置かれた講演会案内   写真2:興味ある内容をわかりやすく講演していただいた吉田直哉氏
 

写真3:320名余まりの参加者が聞き入った
 
写真4:真剣に議論していただいた青年部代表のパネラー(右側5名)



 


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