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生まれたらもう安心?
おフジさんとキンさんの出産から約2週間が過ぎようとしています。その後おトモさんが出産(写真6、7)して合計3頭の子馬の誕生(全部男の子!)となり、みんな元気にパドック内をお母さんと走り回っています。
さて、前回はへその緒が切れたところまでお話しました。
「やれやれ、あとは後産(あとざん)だけね・・・、なんとなくおなかが痛いような気が・・・。」
後産は子馬を生んだ後に、おなかの中に残っている胎盤などを排出すること。お母さんは立ち上がって子馬の周りを歩き回ったりするのですが、ぶら下がったままの胎盤などを引きずることがあるので、踏みつけないように結びを入れたりします。また、出産直後は痛みをうったえるお母さんもいるので、痛み止めを投与したりもします。通常は自然と排出されます。
「さあ、立ち上がるのよ!」(写真1)
お母さんはわが子をなめながら、立ち上がるのを待ちます。生まれて安心というのではなく、いろいろな試練が待ち受けています。立ち上がる、おっぱいを飲む、便を排出するなどなど・・・。特に子馬が最初に飲むおっぱいのことを初乳(しょにゅう)と言って、体の中に早く取り入れることが重要とされています。生まれたての子馬は抵抗力が弱く、免疫機能を早く獲得する必要があります。初乳には免疫に関係する成分がたくさん含まれているので、初乳を飲んだことを確認するのは大切なこと。しかし、お母さんによっては、おっぱいを飲ませることを拒絶するのもいるので、どきどきはらはらしながら見守ります。
「おっ、飲んでる飲んでる!あとは・・・。」
便の排出を確認します。胎便(たいべん)といって、おなかの中にいるときから腸の中に便があります。しばらく待っても出ないときは、浣腸するなどして排出を促します。
「あとは私に任せてもらってかまわないわ。」
「了解。何もなければ明日から放牧ね!」
日高育成牧場では、以前紹介したインドア風パドックを利用しています。(写真2)広めの倉庫にたくさんの藁やロールを敷き詰めて、軽く走り回ったり、おっぱいを飲んだり、眠ったり・・・子馬のことを考えると、真冬の快適な環境づくりは大切にしたいところ・・・。雪の上で放牧させる(写真5)ときも、横になって休めるように、ふかふかの藁をパドックの中央に敷いておきます。(写真3)
生まれたての子馬は甘えっこ。
「お母さん、何を食べているの?待ってよ、お母さん僕を置いていかないで!人がいっぱいいて怖いよ、お母さん!おっぱい飲みたいよ〜」(写真4)
静かに眺めていると、かわいい叫びが聞こえてきそう・・・。
「いい?私がついているから、安心して遊びなさい。」
わが子をやさしく見守る、おフジさんも余裕の表情です。
(ASHI)
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| 写真1:元気に立ち上がり、お母さんのおっぱいを探しております。 |
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写真2:びっしりと藁を敷き詰めた室内パドックで過ごすおフジさん親子です |
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| 写真3:「疲れたら横になって眠ってもいいのよ。寝る子は育つのよ...」ふかふかに藁を敷いておくと、子馬が横になることができます。 |
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写真4:パドックを駆け回ってひと休み |
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| 写真5:はじめて外のパドックで過ごすおフジさん親子です。 |
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写真6:おトモさんの分娩直後の様子。へその緒がつながっているのがわかりますか?親子の固い結びつきを感じますね〜 |
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| 写真7:おトモさん親子。珍しく日中の出産でした。幸せそうですよね! |
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