![]()
米国ケンタッキー州の種牡馬で報告された馬伝染性子宮炎について
|
2008年12月16日付のtheHorse.com Newsで、「ケンタッキー州及び米国農務省は、中央ケンタッキー州の1頭の馬伝染性子宮炎(CEM)陽性馬について調査中である」というニュース記事が掲載されましたので、以下に紹介します。 (出典:TheHorse.com News, Article#13279, 2008. 12. 16, 鎌田正信, 2008. 12. 17) |
|
11月17日付の総研HPニュースに、インドにおける馬インフルエンザの発生概要が紹介されましたが、つい最近、Veterinary
Record に関連情報が掲載されましたので、以下にその内容を紹介します。 (出典:N. Virmani et al., Vet. Rec., 163, 607-608, 2008, 鎌田正信, 2008. 12. 8) |
|
Theileria equi(T.equi)は馬に重度の貧血を引き起こす馬ピロプラズマ病の原因原虫の一つである。T.
equi感染症は熱帯および亜熱帯地域でみられる海外伝染病で、日本では馬の法定伝染病に指定されている。T.equiが感染した馬では、感染初期には症状がみられないことから、このような時期の馬を摘発できる、より精度の高い検査法の開発が防疫上重要である。 (出典:C. M. Kim et al., Vet. Parasitol., 151, 158-163, 2008, 村中雅則, 2008. 12. 8) |
|
Theileria equi(T.equi)とBabesia caballi(B.caballi) によって引き起こされる馬ピロプラズマ病は、熱帯および亜熱帯地方では経済的に重要な馬の原虫病である。T.equiとB.caballiの分子生物学的手法を用いた迅速診断法としてPCR法があるが、必要な検査機器の値段やランニングコストを考えると資源に乏しい発展途上国における通常の検査業務にはあまり適さない方法といえる。それに比べて、最近開発されたloop-mediated isothermal amplification (LAMP)法は等温で反応が行われるためPCR法に不可欠なサーマルサイクラーのような高価な機器は必要がない。また、一般的に感度や特異性に優れ、反応時間も1時間ほどであり、発展途上国での使用にも適していると考えられる。そこで本研究ではPCR法に代わる迅速確定診断法として、T.equiとB.caballiを特異的に検出できるLAMP法の開発を目指した。その結果、開発されたLAMP法はPCR法とほぼ同等の感度を有し、かつそれぞれの原虫遺伝子を特異的に検出できることが確認された。またT.equi感染実験馬から得られた血液材料を用いた検査では、LAMP法はPCR法と同じ検出率を示した。以上のことから、今回開発したT.equiとB.caballiを特異的に検出できるLAMP法は、PCR法に代わりうる方法として発展途上国でも十分適用できる迅速診断法であるといえる。 (出典:A. Alhassan et al., Vet. Parasitol., 143, 155-160, 2007, 根本 学, 2008.12. 8) |
|
|