湯治場日誌
★2004.5.26 祝 プール開き!
常磐支所に、一足早い夏がやってきました。常磐のプール開きです。今日の気温は24度、水温18度と絶好のプール開き日和となりました。
常磐支所のプールは、日本で最初の競走馬専用プールとして昭和50年5月に完成しました。その後、本会では昭和63年に栗東トレセン、平成3年に美浦トレセンにそれぞ れ建設されています。
水中での運動で馬体は、浮力・水圧・水の抵抗を受けることになります。競走馬の比重は水よりも軽く、水に入ってしまえば浮くことができます。ですから、故障した肢に負担をかけることなく、関節や腱・靭帯の機能回復を図ることができます。
また、水圧と水の抵抗の影響で、鼻を大きく広げて努力性の呼吸をしながら全身運動をすることから、心肺機能と筋力の鍛錬が可能となります。
プールトレーニングは、故障がまだ癒えない競走馬たちにとって、これ以上ないリハビリになるんです。
今日のヒシミラクルは、初めてのプールに戸惑ったのか、イヤイヤをして後ろ向きでプールに入っていきました。それでも一生懸命泳ぎました。
初体験のためか嫌がるヒシミラクル ならば、バックで入ってもらいます。 泳ぐヒシミラクル。スゴイ顔に見えますが、泳ぐ馬の顔付はこんなものです。
★2004.5.12 GWはたくさんの方々にご来場いただき、ありがとうございました。5月2日(日)に開店した「馬の靴屋さんコーナー」もたいへん盛況でした。当日は、『GW特別企画』として、若干数の使用済み蹄鉄を配布しました。あの馬の蹄鉄もあったかも・・・。
GWが終わると、常磐支所はいよいよプールの準備に入ります。今年は、ダービー開催週の5月26日(水)にプール開き、10月8日(金)まで実施の予定です。
プールは、平日の午後1時から行いますが、頭数によっては10分程度で終わってしまうこともありますので、見学ご希望の方は1時前にお越しください。また、当日の天候によって、急遽取りやめることもありますのでご了承ください。昨年の『サラ系3歳以上 オープン 40m馬かき』のレコードタイムは28.0秒でした。オリンピックイヤーの今年、新たな記録は生まれるのでしょうか。
馬の靴屋さん 昨年のプールから
★2004.4.28 桜が散り、新緑の季節がやってきました。常磐支所の採草地には、おいしそうな青草がたくさん育っています。この春播いたイタリアンライグラスも、ずいぶん伸びてきました。もうゴールデンウィークですね。
今年のGWは、カレンダー通りに休んでも5連休。4月30日を休めば7連休、5月6・7日も休めば11連休、ついでに4月26〜28日も休んじゃえ!という方は16連休(!)という大型連休です。・・・うらやましぃなぁ(by ヒシミラクル)
GWの常磐支所ですが、ヒシミラクルも言っているように、残念ながら競走馬たちにお休みはありません。午前中の調教や温浴は通常通りで、土・日曜日と祝日は午後のトレッドミルがお休みになります。日曜日はすべてのリハビリがお休みですので、午前中の温浴と手入れだけになります。
なお、日時は未定ですが、GW中のいずれかの日に「馬の靴屋さん」を開店予定です。お天気と相談しながらの開店になりますので、事前にお知らせはできませんが、決まりましたら受付に掲示いたします。
GWは新緑の常磐支所で、の〜んびりとお過ごしください。
採草地 今年の春播き
草種は、イタリアンライグラス・チモシー・ルーサン・クローバーです。
★2004.4.7 月がかわってJRAカレンダーをめくったら、昨年の天皇賞(春)のヒシミラクルが目に飛び込んできました。もしやと思い、更に3枚めくると、やっぱりここにもミラクルが。そういえば、去年の宝塚記念は「ヒシミラクルおじさん」が話題になりましたね。「おじさん」をはじめファンの皆様のために、ミラクルは日々リハビリに励んでいます。
さて、今週はクラシック第一弾の桜花賞です。今年は牡・牝ともにクラシックは混戦のようですが、特に牝馬戦線は、なかなか馬券が絞りきれないのではないでしょうか。
常磐支所の桜は4月2日からちらほら咲き始めました。今週半ばが見頃の予定でしたが、4月4日に季節外れの雪が降り、満開は桜花賞に合わせて今週末になりそうです。週末はお弁当を持って常磐支所にお出かけください。出かける前には、夜間発売の始まったPATで馬券購入を、どうぞ、お忘れなく。
桜の下、リハビリ中のヒシミラクル号 常磐支所もハルウララ
★2004.3.22 3月14日(日)、常磐支所に「馬の靴屋さん」が臨時開店しました。馬の靴屋さん=装蹄師さんの実演です。馬にとって、伸びた蹄を削り(削蹄)、蹄鉄を装着する(装蹄)作業はたいへん重要ですが、一般の皆様にはなかなか馴染みがないことだと思います。
馬の蹄(ひづめ)は、季節や運動の強さにもよりますが、1ヶ月におよそ1cmほど伸びます。また、激しい調教により蹄鉄も少しずつ磨り減っていきます。伸びた蹄や磨り減った蹄鉄は、事故や病気の原因にもなりますので、装蹄師さんによる定期的な装削蹄が必要になります。
常磐支所にも1名の装蹄師(職員)がいて、日々療養馬のフットケアにあたっています。装蹄師の仕事は装削蹄だけでありません。屈腱炎やその他の病気の予防や治療、あるいは走行フォームの矯正にも装蹄の技術が使われています。これを「装蹄療法」といいます。三冠馬シンザン号は踏み込みが良すぎたため、前肢と後肢がぶつかって起こる追突傷を防ぐことが重要課題でした。このために関係者が考案したのが「シンザン蹄鉄」です。装蹄療法の代表的なものです。
当日は暑いくらいの陽気で、ちょっと太目の装蹄師さんは汗びっしょりでがんばってくれました。この「馬の靴屋さんコーナー」、ご覧いただいたお客様にもたいへん好評でしたので、装蹄師さんのショイプアップのためにも、今後も定期的に続けていきたいと思っています。《装蹄師さんに興味のある方、装蹄師さんになりたい方はこちらへ》
シンザン蹄鉄の複製品。上段が前肢用、下段が後肢用でスリッパのようなおおいがついている。装蹄実演 エッグバー蹄鉄。文字通り卵形で、屈腱に障害のある場合や蹄葉炎等の馬に使用する。
★2004.3.15 我々スタッフの目標は、常磐支所療養馬たちの「競走復帰」に尽きると言っ ても過言ではありません。療養馬が競走に復帰するまでには、数多くのハードルを超えなければなりません。ここ常磐でのリハビリを無事修了すること、牧場あるいはトレセンでのハードな調教に耐えること、追い切りを終えていよいよ出馬表に馬名を連ねること・・・。療養馬が常磐を「卒業」した後も、それぞれの動向を一喜一憂しながら見守ることになるわけです。
3月14日の中山競馬第10レース、以前この欄でご紹介したマチカネアカツキ号(藤沢きゅう舎)が、一昨年のダービー(3着)以来およそ22ヶ月ぶりとなる出走を果たし、復帰戦を見事勝利で飾りました。このクラスの長期休養明け勝利としては最長記録だそうです。常磐での療養がおよそ15ヶ月にも及んだこと、元気な馬で何かと手がかかったことなどを考えると、感慨もひとしおです。
アカツキの今後さらなる活躍と、あとに続く「常磐卒業馬」たちの復帰を楽しみにしています。
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