湯治場日誌
★2004.8.25 昨年の10月から常磐支所で療養していたヒシミラクルが、8月26日晴れて退所しました。
ここ1ヶ月ほどは、乗り込みの量・質ともハードになってきたこともあり、調教の動きや普段の素振りにG I 馬らしさが戻ってきたところです。プールの動きも以前と少し変わってきて、遅いながらも一生懸命泳ぐようになりました。
馬運車に乗り込む時に少し興奮していたのは、ひょっとしたら、これから競馬場に向かうものと思っていたのかもしれません。
今後は栗東トレセンで本格的に調教を積んで、競走への復帰を目指すことになります。さて、8月22日の札幌記念では、2度の常磐療養を経験したファインモーションが、昨年暮れの阪神牝馬ステークス以来の勝利をあげました。これまでに見たこともないような折り合いで最後方を進み、4コーナーからの末脚は見事の一言でした。
先週の某スポーツ紙に「馬の温泉での療養で筋肉が柔らかくなった」という調教師さんのコメントを見つけて、スタッフ一同期待していたところでした。精神的にも成長した彼女の秋が楽しみです。同じく8月22日の小倉メーン阿蘇ステークスには、今年4月に支所を卒業したバンブーユベントスが、昨年の日経新春杯以来の競走復帰を果たしました。こちらは9着と成績は振るわなかったものの、秋競馬では得意の芝でがんばってくれることと思います。
再来週には中山・阪神の中央場所が再開します。
常磐支所卒業馬たちのさらなる活躍を期待しています。
ミラクル ミラクル馬場 馬運車
★2004.8.10 常磐支所のプールは無事工事が終了し、予定通り8/9から再開しました。
プールの再開を待っていたかのように、伝説の(?)チャンプ;トウキュウドリーム号が、ウォータートレッドミルでの修行を終えて再びプールに戻ってきました。またあの華麗な馬かきを見ることができますよ。
さて、常磐支所が温泉を引いている『いわき湯本温泉』のPRポスターが完成しました。
いかがですか?意表をついた馬のアップに、『モーニング娘。』を意識した(?)『ニンジンより温泉。』の文字。気持ち良さそうな雰囲気が伝わってきませんか?
ところで、若い女性モデルにも負けない、素晴らしい表情をしているこの馬の名前わかりますか?ノーヒントでわかったあなたは文句なしの競馬博士ですが・・・・・・
では、ヒントです。
(1)この馬は、00年3月から6月まで常磐支所で療養していました。
(2)この馬は、チャンプ;トウキュウドリーム号と同じきゅう舎です。
(3)この馬の血統は、父モガミ・母シマノリマンドです。
わかりましたか?・・・・ これだけではちょっと難しいですね。続けてヒントです。
(4)この馬は、99年のアルゼンチン共和国杯を的場均騎手と、00年の日経新春杯を武豊騎手とのコンビで優勝しました。
これでわかりましたね。
ご名答!! この馬は、マ・・・・・・・・です。
★2004.7.19 夏休みを前に、常磐支所からお知らせです。
ひとつ目は調教時間の変更です。
今夏の暑さは非常に厳しく、療養馬たちの中にも若干夏バテが出始めました。特に今年はヒシミラクルを始め、かなりの距離を乗り込んでいる馬が多いので、疲労の度合いも激しいようです。
この暑さを避けるため、支所でもサマータイムを採用し、これまで9:00から実施していた馬場での調教を、7/12より7:30開始といたしました。暑さがいつまで続くのかわかりませんが、概ね9月下旬までを目途に継続の予定です。これに併せて、支所の見学時間も概ね7時からといたしましたので、馬場調教を見学希望の皆様はお早めにお越しください。
ふたつ目はウォータートレッドミルとプールのお休みです。
工事の関係で、ウォータートレッドミルを7/19〜25までの1週間、プールを8/2〜8までの1週間お休みします。夏休みに、競走馬たちが泳ぐ姿を見学に来られる方々が多いところ恐縮ですが、プールは8/9の再開をお待ちください。
さて、そのプールですが、「40m馬かき」についに新記録が生まれました。
これまでの記録を1秒上回る27.0秒というレコードをたたき出したのは、トウキュウドリーム号(矢野照正きゅう舎)。4才の牡馬です。”常磐の北島康介”ことトウキュウドリームですが、記録達成に気を良くしたのか、先週からは種目を変更し、現在はウォータートレッドミルでふたつ目の新記録(?)を目指してトレーニング中です。およそ1ヶ月後には、またプールにその雄姿を見せてくれる予定です。
チャンプ:
トウキュウドリーム号の笑顔?「40m馬かき」の
新記録が出ました!!
★2004.7.1 暑い日が続いています。
あまりに天気が良かったので、今日は馬たちと一緒に泳いできました。水の中で馬に跨って、「イルカに乗った少年」ならぬ「馬に乗ったおっさん」をやってみたかったのですが、バカと言われたくなかったので断念し、後ろ髪を引かれながら、水中写真を撮るだけにしました。
常磐支所のプールは水深3m。水中に潜ってみると、慶良間諸島の海にも負けないくらいに水はきれいで、透明度は優に30mを超えているようでした。馬たちがプールの中で「ボロ」をしなければですが・・・・。
競走馬たちの「馬かき」は、速歩によく似ていますが、肢の動かし方が陸上とは異なっています。陸上での速歩は、左前肢と右後肢、右前肢と左後肢が同時に着地あるいは浮遊する斜対歩という歩法です。一方、水中の馬かきでは、左前肢と左後肢、右前肢と右後肢を同時に動かす側対歩という歩法(泳法?)となります。キリンやラクダが歩く時や、緊張した人間が歩く時(?)に見られる歩き方です。競馬の世界では、昭和43年まで日本でも行われていた「繋駕速歩競走」でこの側対歩が見られたそうです。繋駕速歩競走は、欧米では現在も盛んに行われています。[ 本所の係りからひと言: 私も「馬に乗ったオッサン」をやってみたい。]
下から失礼!
ご存知ヒシミラクルの泳ぎ方:側対歩陸上での調馬索による速歩:斜対歩 繋駕速歩の調教風景(フランス) 残念ながら側対歩の馬はいません
★2004.6.17 梅雨の中休みなのか、カラ梅雨なのか、常磐は毎日がプール日和です。みんながんばって泳いでいますよ。
「サラ系3才以上 オープン 40m馬かき」記録更新を期待したヒシミラクルですが、どうやらプールはあまり好きではないようで、プール開きから3週間を経過した今でも、後ろ向きでないとプールに入ってくれません。泳ぎの方も得意ではなく、「泳いでいる」というよりも、むしろ「引っぱられている」という表現の方が正しいかもしれません。
そういえば、過去入所したオープン馬たちをみてみると、泳ぐのが上手だった馬はあまりいなかったようです。競走馬は、もともと「サボる」のが得意な動物で、陸上でもできるだけ筋肉を使わないで走ろうとします。必要ない時にはできるだけ体力を温存して、いざという時に爆発させる...遠い昔、草原で肉食動物から逃れるための術が、今でもDNAにインプットされているのでしょうか。これがオープン馬、しかも3,200mの G1を勝つような馬ですから、その「サボり」の技術...失礼!、「効率的なエネルギー消費」の技術が卓越していると考えれば納得できますね。
ダイワオーランド(二ノ宮きゅう舎)は、走る時も泳ぐ時もベロを出しています。 オープン馬トーアカゼノオー(成島きゅう舎)は、プールが大好き。泳ぐフォームもきまっています。 ヒシミラクルは、あいかわらず...です。
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