2006.7.4

 
私もプール調教中

 福島競馬が始まり、宝塚記念も終了。夏競馬本番ですね。私は福島競馬に執務している関係で、競馬場と常磐を行ったりきたりしていますが、浜通り(福島県の太平洋側)と中通り(福島市、郡山市などがある福島中央部)では湿度が違って、中通りの蒸し暑さにはへとへと。しかし、どんなに暑かろうと、競走馬たちは一所懸命走っているわけで、文句は言えませんね・・・2歳の競走も始まりどの馬がスター候補に名乗りをあげるか・・・注目です!
 さて、常磐のプールでは毎日リハビリ中の競走馬が元気に泳いでおります。そんな馬たちを応援しようと連日お客様でにぎわっている常磐プールサイド。しかし・・・最近プールの中で泳いでいるのは馬だけではないことに気がつきました。何やら緑色の物体が平泳ぎをしています。緑で平泳ぎ・・・そう!カエルくんです(写真参照)。広いプールの中をスイスイ泳いでいるのですが、大きな馬がそばに近づいてくると、波で中央まで押し流されていきます。気を取り直して外側までたどり着くと、またまた馬が近づきもとの位置に戻される。全部の馬が泳ぎ終わると、疲れたのかすぐにプールサイドに上ってきます。迷子になっているのか、ただ泳ぎに来ているのかは知りませんが、とてもほのぼのとした風景で癒されました。

 

上手に平泳ぎ調教?を実施中のカエルくんと、調教後に陸を目指して壁を登るカエルくん

常磐動物王国(1)

 常磐にはその他にもたくさんの動物たちが暮らしております。装蹄所ではツバメが巣を作り、5個の卵を抱いております。(写真参照)そしてそのツバメを狙うのが蛇のアオダイショウくん。(なかなかシャッターチャンスがない・・・)1m50cmはあるかもしれません。ふだんは診療所や温泉所横の植木の中に潜んでいて、ニョロニョロと装蹄所に近づくのですが、絶対に上れない場所にあるためツバメたちは気にもせず安心して暮らしております。そしてそれとは別にもう一匹のアオダイショウくんが満足そうに馬場の横の茂みでくつろいでおりました。よく観察すると、お腹の部分が少し膨らんでいるようで・・・食事直後で満足しているのかな?・・・とその横を野ウサギちゃんがぴょんぴょんぴょん(こちらも撮れず)。
 こんなふうに愉快な動物たちを観察できるのも常磐の特徴ですね。

 

↑ 装蹄所のツバメの巣(装蹄所の天井近くに作っています)  ↑卵(5個ありました)

↓ 雛(5個の卵の先輩で巣立っていった雛です)

退所馬の活躍

 今年も早いもので半年がたち折り返しですね。そこで常磐卒業馬の勝利報告といきましょう。

 ヨシサイバーダイン(3回東京3日目10R 青嵐賞にて)
 ビッグクラウン  (2回中京3日目12R 1000万下にて)
 ホッカイショコラ (3回東京1日目8R  500万下にて)
 タニノエタニティ (4日京都1日目4R  障害OPにて)

 ファンの皆様にとっても、関係者や私たちにとっても喜ばしいことですし、今後の励みにもなります。これからも卒業馬の活躍に期待し見守って行きたいと思っています。(ASHI)

 

2006.7.19

 
泳ぎの上手な馬は・・・

 雨はしとしと、どんより曇りの日が続く常磐です。天気はパッとしませんが、それなりに常磐の馬たちは元気に過ごしております。さて、今回は水泳観察日記風に行きたいと思います。既にお話したかも知れませんが、馬の泳ぎには上手下手があります。現在12頭の馬が水泳調教を実施していますが、その中の何頭かの泳ぎの様子をご紹介しますね。

 トップバッターはマッハーくんからです。どうしてもプールの入り口に近づいてくれないマッハーくん。仕方がないので、後ろ向きに入れることにしました(写真)。転ばないように、立ち上がらないように慎重に慎重に・・・。そしてタイミングを計って前向きにします。そのとたんに「ドボ〜ン!!」。見事に顔からダイビング(写真)。しかしどうでしょう。体勢を整えると、その泳ぎの速いこと、上手なこと。四肢をリズムよく積極的に動かします。でも、最初のペースが速すぎたのか、後半は失速気味。まだはじめたばかりですから、慣れれば良い調教になることでしょう。
 パピヨンちゃんの泳ぎは実に遅い。どうしてかというと・・・時々前肢を休ませてしまうから(写真:ちょっとわかりにくくてすいません)。時々両肢をそろえてひざ(腕節)を屈曲し、じっとしていることがあるんですね。後肢はよく動かしているのですが・・・。後はただ引っ張られるだけ。これでは調教にならないなあ。
 ティグリスくんは慌てんぼう。入水したとたんに前肢を勢いよく動かしすぎです(早く出たくてあわてているのかも)。この時後肢をあまり動かさないものだから、だんだん体が立ってくる(写真)。いわゆる立ち泳ぎの状態ですね。これは危険。出だしが肝腎とばかりに、入水時にタイミングよく引っ張ってリズムをつかませます。
 マイペースなのがサミーくんとタックくん。支所では「牛」とあだ名をつけられている2頭は、何も悪いことはせず人の言うことをよく聞きます。そんな彼らはプールの中でもマイペース。下手ではないけどスローペースなので、鞭や鳴り物を使って追うのですが、無反応。ときどき苦しそうな顔をするのはタックくんですが、本当に苦しいのかどうだか・・・。
 ストライダーくんは慣れない最初の頃は、立ち気味の危ない泳ぎでしたが、すっかり慣れた様子。泳ぎも見られるようになって来ました。

 実際にごらんになると面白いですよ!ぜひ見にいらしてくださいね。

後ろ向きに入水中のマッハーくんです。この後、高速泳法を見せてくれました。 勢いよくダイビングを決めるマッハーくん。     
 

少しわかりにくいですが、ひざを曲げたまま動かさないパピヨンちゃん この日のティグリスくんは立ち泳ぎにはならず。まだ少し首は高めです。

 

2006.7.26

 
常磐動物王国(2)
 元気に育っています!

 先日ご紹介した装蹄所のツバメの卵。7月中ごろに5つ全部孵りました!少し大きくなった姿を写真におさめましたのでご覧ください。

 

2006.8.9

 
親が心配しなくても子は育つもの

 「常磐動物王国」の中でお伝えしている5羽のツバメの雛たち。実は私が不在にしていた7月29日の未明に、巣立っていきました・・・。目撃した所員の話によると、5羽のツバメの親は、巣立って行ったことも知らずにせっせと餌を運び、巣にとまったまましばらく待っていたそうです。人の世界でも親の背中を見ながら子供は育ち、気がついたら一人暮らしを始めるようになった、なんて話を聞きますが、鳥の世界も同じなのでしょうか・・・。きっと5羽の雛たちも親に感謝しつつ、「今までありがとう!」と言って飛び立っていったのでしょうね。出会いがあれば別れがある、といった話はこれまでこの場をお借りして何度も話してきましたが、私たちの気付きにくい小さな生物の世界でも、似たようなドラマが繰り広げられているのですね。また、装蹄所の巣に来て子育ての姿を見たいものだなあと思う出来事でした。
(写真:巣立つ直前の雛たち。5羽いるのですが、カメラを向けると隠れてしまうんです。その隠れ方がまた可愛かったです。)

馬の治療って?(診療所見学会の実施)

 先日、多数の一般来客があり、特別に「診療所の中をご案内」という企画を実施しました。ただ、案内するだけではつまらないので、実際に使う診療器具を見て触ってもらうことにしました。いろいろな器具の中で興味をもたれたものは、歯の治療器具(写真)。まずは口を強制的にあける「片手開口器」に触ってもらい、次に乳歯を抜くお話をしながら抜歯用の鉗子を手にとって見てもらったところ、実に興味津々。また草食動物である馬の歯の辺縁は鋭く尖りやすいものなのですが、それを削る「歯(し)ろ」というヤスリのような道具を触ってもらいました。これが痛そうにみえるのでしょうか・・・特に印象深かった様子でした。次に注目されたのが注射器。ヒト用の注射器と200ccの競走馬用ガラスポンプを比較して見てもらいましたが、あまりの大きさの違いに驚きの声が上がっていました。また、競走馬はよく肩と腰の筋肉痛になりやすいので、マイクロレーダーやレーザー治療器と言った器械も実際に動かしてみました。全体的には話ばかり長くて、すこし退屈させてしまったかな、と反省するところもありましたが、まあまあ楽しんでいただけたのではないかと思っています。今後も機会があれば、工夫を凝らして実施したいと思っています。(ASHI)
(写真:左が開口器。渦巻き状の部分を噛ませて口を開きます。はさみ状の二つの器具が抜歯用の鉗子。右の二つが歯の磨り減って尖った部分を削るヤスリ。)

 

2006.8.21

 
常磐動物王国(3)「耳をすませば・・・セミの声」

 競馬は北海道シリーズの函館開催が終了。札幌、新潟、小倉と暑さに負けず走る競走馬たち。皆さん、お近くの競馬場に是非足を運んで応援してくださいね。

 常磐も毎日蒸し暑い日が続いております。午前は調教を実施しておりますが、とっても静か。聞こえるのは、鳥の声と馬の息遣い・・・そして耳を澄ませば、いろいろなセミの声が聞こえてきます。暑いといらいらすることもあるセミの声も、静かな常磐ではやさしく聞こえてきます。いろいろな声が聞こえる中で、私は林の奥からかすかに聞こえるミンミンゼミの声が大好きです。「ミーンミンミンミンミー」と、どこか存在感があって、どっしりと構えて大きな声で鳴くという印象があります。次に気になるのがツクツクボウシでしょう。単純に「オーシツクツク」とだけ鳴いてないようです。「オーシツクツク」で始まり、段々早くなります。そして「オシオーシオシオーシ」と泣いた後、「ジー」と鳴いてひと段落。音楽的ですよね。各章を何回鳴くか数えてみたりして、微妙な鳴き声の違いを見つけると、「福島県外から来たのか?訛りが違うな」とか勝手なことを考え・・・。他にも「カナカナカナ」と鳴くヒグラシ、「ジー」と鳴いているのはアブラゼミでしょうか?セミの分類は詳しくないのでいい加減ですみません。皆さんの周りではどんな鳴き声が聞こえますか?
 毎日、ニュースなどを聞いたり見たりしていると、暗い話題が多い世の中だと思うことがあります。私も気分的に落ち込むことも少なくありません。なんとなく、心が沈んでいる時があったら・・・そーっと、耳をすませてみませんか。心安らぐ暖かい声が聞こえてくるかもしれませんよ。(ASHI)

 

2006.9.6

 
体験学習

 秋競馬の季節です。1年は早いですね。G1レースも始まりますし、ディープインパクトの活躍も気になるところですね。西日本は厳しい夏だったようですが、常磐はいつの間にか夏も終わり・・・って感じです。
 先日、地元いわき市の中学生5名が「郷土学習」と題して、常磐支所を訪れました。
 常磐支所の歴史やリハビリに関する説明をしながら、調教風景の見学、温泉をはじめとするリハビリ施設の見学、診療施設の紹介、プール調教の見学(写真)などを行いました。プールでは泳ぐ馬の後ろを歩いてもらって、じっくりと観察してもらいました。5人ともプールの深さに特に驚いているようで、馬の泳ぎ方も珍しそうに観察していたのが印象的でした。ほんの僅かな時間でしたが、良い経験になったのではないかと思います。駅伝、サッカー、野球、ハンドボール、水泳などスポーツに興味があるようでしたが、これからも様々な経験をしていってほしいと思います。自分の目標に向かっていく時には、必ず苦しいことが待っていると思うので、元気よく乗り越えて、素敵な大人になってもらいたいと思います。また、遊びに来てください。 (ASHI)

 

学習に参加した5名。平成4、5年生まれ!だって。   深さ3メートルのプールを見つめております。

ダイワウインダム号が新潟で活躍

 新潟開催も無事終了。その最終日に常磐卒業馬が大活躍です。障害オープン競走でダイワウインダム号が63kgのトップ負担重量をものともせず、ぶっちぎりの勝利でした。今後順調に行ってもらって、障害重賞での活躍を見たいものです。皆様、応援よろしくお願いします!(ASHI)

 

2006.9.27

 
プール調教まもなく終了

 常磐温泉の温度計。遊園地の観覧車の時計(そんなに大きくはないけど・・・)のようにシンボル的存在。その赤い表示もようやく20度台前半になり、涼しさが感じられるようになって来ました。セミの声もいつの間にか聞こえなくなり、トンボの数も増えてきました。秋の気配ですね。秋という響きは結構好きです。やさしい感じがするし、中途半端な感じもするし、寂しい感じもする・・・人によって感じ方が違う・・・なんとなく魅力的な季節だと思います。
 毎日、調教に励む常磐の馬たち。そろそろ水も冷たくなってきて、水泳調教も終わりが近づいてきたようです。10月6日を終了予定日としておりますが、今年もいろいろなことがありました。振り返ってみると、今年は上手に泳ぐ馬が多かったようです。入らないと駄々をこねるのが1頭いましたが、それ以外はまあまあ上手く出来たのではないかと思います。たくさんのお客様を迎え、プールサイドでの見学も実施できました。皆様、応援ありがとうございました。来年も5月下旬に開始予定しておりますので、よろしくお願いします。


※ 動画は再生ボタンをクリックしてご覧ください

 また来年も見に来てくださいね!

ホッカイショコラ号勝利!

 9月23日4回中山5日目10Rで、ホッカイショコラ号が常磐卒業後2勝目となる勝ち鞍をあげました。今後の活躍が楽しみです。

 



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