2006.10.10

 
常磐動物王国(4) 小さな防疫作業の貢献者たち

 競馬場やトレセンなど競走馬がいる場所で必ず行わなければならない作業の一つに、防疫作業があります。伝染病の予防、寄生虫や害虫の駆除など、競馬開催や競走馬の健康を守るために徹底して行わなければなりません。
 ここ常磐でも万全の体制で実施しています。薬を散布したり、防虫用の薬を設置したり、排水溝を清掃したり、ネズミ捕りを仕掛けたり・・・そして・・・

 写真は何を撮っていると思いますか?ただの建物の汚い壁・・・。よく見てみると、何やら点々とした黒いものが見えますが・・・

これらはみ〜んな蜘蛛くんです。どうです?気持ち悪いですか。敷地内のいたるところに張り巡らせてある蜘蛛の巣。何ですか?掃除して採ってしまえばいいのにって?・・・とんでもない。彼らが虫をキャッチしてくれるおかげで、常磐の馬たちは蚊などの吸血昆虫に刺されることなく馬房で過ごすことができるのです。中でも大きな蜘蛛くんを青空と温泉所をバックに撮って見ました。

こちらは蜘蛛の親子。「ここのお馬さんたちが虫に刺されないように、しっかり捕まえましょうね。」「は〜い」って、教育してくれているんだと思います。
 そして過去にもご紹介した蛇くんたち。彼らもまた、馬房内の飼料を食い荒らすねずみくんたちを退治してくれています。(こちらはなかなか写真に収められませんが・・・)馬たちの健康にもまったく影響を与えない、クリーンな防疫作業だと思いませんか!いろいろな動物たちに支えられている「馬の温泉」・・・常磐ならではといえますよね。(ASHI)

JRAのHPで温泉コーナーがスタート!

 さて、JRAでは皆様ご承知のことと思いますが、公式ホームページがあります。このたびリニューアルされて、その中に温泉のコーナーが出来ることとなりました。この湯治場日誌をご覧になる方が増えるかもしれませんね。これまでは、気まぐれに、馬には関係ないことまで書いてきたこのコーナーですが、これからは気分を・・・変えることなく、今までのスタイルを貫いて、勝手なことを書いてしまう私を許してください!でもJRAHPの方も意識しつつ、私が担当になってからの話題をもう一度紹介する場面もあるかもしれません。湯治場日誌読者の皆様、ご了承願います。(ASHI)

 

2006.10.25

 
 秋色に染まる馬場とプール打ち上げ
  
 久しぶりに馬場の風景を撮ってみました。緑一色だった木々が、色づき始めております。

 馬場の周りは落葉樹が多いため、これから落ち葉の処理が大変な季節です。涼しく感じるのか、馬たちも汗だくでバテ気味というものは見かけなくなりました。
 さて、今月はじめに終了したプール。最終日は台風に負けない勢いの低気圧のせいで、中止という、締りのない結末でしたが、そこを何とか威勢よくしめて打ち上げを実施しました。何より人馬とも事故なく終われたことに感謝です。応援してくださった皆様、そしてプールに携わった皆様ありがとうございました。特にプール見学入場者数は昨年を上回り、感激しております。来年も開始は5月から。待ち遠しいですね!(ASHI)

 ダイワウインダム号が障害重賞競走に挑むも・・・
 
 「またまた、やってくれました!」と書きたかったところですが・・・東京オータムジャンプ(JG3)。次回の活躍に期待することといたしましょう。(ASHI)

 

2006.11.7

 
 楽しい遠足
  
 珍しく穏やかな日々が続く常磐です。意外に暖かい日もあって、馬たちも落ち着いているような気がします。
 春と秋は小学校、幼稚園の遠足のシーズンですが、先日も地元の磐崎幼稚園のお友達が遊びに来てくれました。温泉を見たり、ミミと遊んだり楽しそうにしていました。質問タイムでは、あまりにたくさんの疑問があったのか、予想以上の質問の嵐に、係員も少々戸惑っている様子でした。でも、いろいろなことに疑問を持って、人に聞くことは大切なことですよね。聞いた分、自分の知識が増えていくわけですから・・・。
 馬の温泉では、幼稚園、小学生の遠足大歓迎です。皆様の期待にどれだけ答えられるかわかりませんが、事前に連絡をいただければご相談承りますので・・・。
 磐崎幼稚園のみんな!お弁当はおいしかったですか?また遊びに来てね!(ASHI)

 

 

2006.11.16

 
 家畜保健衛生所の皆様が研修のため来所
  
 11月も後半となりましたが、何でしょう、この異常な暖かさは!「明日から寒くなるらしいよ」と天気予報を見ては会話をしつつ覚悟するもの、上着を増やすこともなく・・・。 
 さて、湯治場日誌も今回で20回目を数えることとなりました。この、センスのまったくない私のお話についてきている皆様!(いるのかい?)いつもありがとうございます。また、この日誌を毎回更新して頂いているMKさんにも、この場を借りてお礼をいいたいと思います。
 何度もお話しているとおり、常磐にはたくさんのお客様が来るわけですが、今月中旬には、いわきと周辺地区である茨城北部、
栃木北部、福島南部を管轄とする家畜保健衛生所の皆様(写真)が研修を兼ねて視察に訪れました。それはいいのですが・・・今回ばかりはちょっと緊張。だって、皆さん私と同じ獣医さんだからです。
 獣医学部、学科のある大学はとても少ないので、獣医さんと言われてもどんなところで仕事をしているのか、意外と知られていないのではないでしょうか?例えば・・・最初に思いつくのは動物病院の獣医さんですよね。どこの町でも見かけるほど増えているような気がします。あとは、動物園とか水族館とか・・・。私の勤務するJRAにもいますし、共済組合、製薬会社、畜産食肉加工会社、飼料会社などなど・・・そしてこの「家畜保健衛生所」っていうところでも獣医さんは活躍しているんです。
 家保(かほ←私たちは略してこう呼んでいます)は、簡単に言うと「家畜を伝染病から守るため、検査や消毒、注射などの業務を実施している(家保の皆様、簡単すぎてすいません)」ところです。人の保健所と似ているところがありますね。ただ、相手は家畜ですから、馬、牛、羊、山羊、豚、鶏などになります。意外なところでは、ミツバチも対象になります。万が一の話ですが、伝染病が発生すると、他の動物や人間に影響を及ぼさないように、検査や消毒などを徹底して行います。また、最近では海外からの伝染病も話題になっていますが、外から移動してきた家畜の検査も大切な仕事の一つとなっています。
 そんな、皆様に施設内を案内いたしました。まあ、案内役は私ということで、少々退屈だったのでは・・・でも、「興味深く見ていただけました」、と言うことにしておきましょう!私たちも馬を扱っている関係上いろいろな面でお世話になっています。これを機会に私も防疫の重要性を再認識したい、と思った1日でした。(ASHI)

 スウォードキャット号2連勝飾る!!

 5回東京4日目12Rで、卒業馬のスウォードキャットが福島に続いて連勝。条件もオープン目前、というところまで来ました。これまで12戦していますが、1着2着各4回と抜群の安定感。今後に期待です!!(ASHI)

 

2006.12.4

 
旅立ち・3

 好例の旅立ちシリーズです。今回は2名が19年の1月生として入学するため、常磐を旅立っていくこととなりました。
 
 それでは2名を代表してバタケくんに常磐での思い出と抱負を語っていただきましょう。
「常磐支所に来て2年8ヶ月の時が流れました。ようやく競馬学校に合格することが出来て、とてもうれしく思っています。大学を卒業して直ぐにここに来ましたが、競走馬のことを何も知らない状態だったので、最初は戸惑いの毎日でした。でも職員、寮生など周りの人たちに支えられ、いろいろなことを教わった結果、合格できたのだと思います。常磐での仕事は故障した馬の競走復帰させることで、1頭1頭長い時間をかけて世話していくわけですが、復帰して競馬で走る姿を見ると、この仕事を目指してよかったなあと心の底から思います。これから先、常磐で学んだ知識や経験を生かすとともに、ここで担当した馬では残念ながら1勝もあげられなかったので、トレセンのきゅう務員としての1勝を目指して頑張りたいと思います!」

 先日、バタケくん、コッシーくん、二人のための送別会が行われました。プレゼントをもらった中に、仲間からの寄せ書きを見つけて、しみじみと眺めながら、いろいろなことを思い返しているようでした。常磐は1つの通過点。これからが試練の時です。自分が納得できる充実した日々を過ごして行ってください。健闘を祈ります。パドックで会いましょう!(ASHI)

バタケくん
 

コッシーくん



2006.12.14

 
旅立ち・3、コッシーくんの手紙

 前回ご紹介した卒業生二人のうち、コッシーくんからもお手紙が届きました。ご紹介しましょう。

「私がここ常磐支所で働き始めたのが2005年の4月。大学を卒業し社会人として始めての職場がここでした。それから1年と8ヶ月が過ぎ、このたびJRA競馬学校入学のため本支所を退職することとなりました。
 働き始めた当初は、自分には技術も、経験も、競馬会との繋がりも全く無かったということもあり、競馬学校受験可能年齢のリミット、27歳ギリギリまでお世話になるであろうと覚悟していました。しかしながら、このたび2回目の受験にして合格させて頂く事ができたのは、こんなしょうもない自分を日々ご指導くださった支所長を始めとしたJRA職員の方々、また、共に厩務員を目指すライバルでありながら、これまで励まし合いながら働いてきた寮生の仲間、並びに身の回りのサポートをしてくださった寮監さん、寮母さん、現地職員の皆さんのおかげだと思います。本当にありがとうございました。
 ここでは本当にいろいろな事を学ばせていただきました。と、いうよりも気づかされました。自分の未熟さに。騎乗技術に関しては体のバランスや、ハミの当て方など、細かく指導していただきましたし、また競走馬の疾患の治療法、給餌の仕方、その他馬に関する様々な知識を学ばせてもらいました。担当馬制で仕事をさせていただいたおかげで、1頭1頭と密に向かい合うことができ、他の育成牧場ではなかなか出来ない特別な経験を積むことができたと思います。
 一方、私生活におきましても職員の方や先輩厩務員にいろいろご指導いただきました。非常に興味深かったです。またよろしくお願いいたします。
 最後になりましたが、厩務員試験に合格したといっても私はまだまだ未熟であり、やっと自分の進むべき道にレール敷くことができたという段階です。これからこの常磐支所で学んだことを生かしながら、1歩1歩ゆっくりでも良いので前に進んでゆこうと考えています。これで皆さんとはお別れですが、もし、私がそのレールから脱線しそうになった時には、暖かい助言を、また、時には厳しく叱咤していただけると幸いです。本当にどうもお世話になりました。」



2006.12.20

 
来年は・・・!?

 早いもので2006年も残り後僅かとなりました。この「湯治場日誌」ご愛読の皆様、1年間ありがとうございました。残念ながら今回を持ちましてこの「湯治場日誌」は、最終回をむかえる・・・ことなく、来年も続くこととなりました!(焦りました?それとも、がっかりしましたか?)
 来年も季節の話題を中心に、いろいろ思いつくままを書いていきたいと考えています。来所していただいたお客様にも写真で参加していただけたら楽しいでしょうね。どうぞ遠慮なく遊びに来てくださいね。ミミも歓迎してくれるって!!


ただいま2007年の準備中です

 それでは、良いお年を!!





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