競走馬スイミングプールについて

平成22年5月27日(木)
JRA競走馬総合研究所常磐支所

1.常磐支所
・競走馬の故障を温泉療法によって治療すること、および温泉療法に関する調査研究を目的に、昭和38年5月に設立されました。
・ 常磐支所の面積は約16ha、採草地9箇所約4ha、事務管理棟、馬診療所、装蹄所などがあります。またリハビリ施設として、温浴場、ウォータートレッドミル、ウォーターウォーキングマシン、スイミングプール、および1周400mの調教馬場などがあります。
・ 職員は、獣医師2名,装蹄師1名を含む9名おり、入所馬の管理は、個々の馬主に委託を受けた臨時厩務員が行っています。
・ 入所できる馬は、本会の競馬場(全国10箇所)や美浦、栗東のトレーニングセンターで故障を発症し、本会獣医師により支所での療養が必要と診断された中央競馬の登録馬です。診断病名は屈腱炎や骨折などの運動器疾患罹患馬がほとんどです。
2.リハビリ一般
・入所馬の内訳は、腱、靱帯の疾患が約84%と、四肢の骨折が約8%、その他8%(関節炎や筋肉疾患等)です。
・ 平均療養期間は概ね6ヶ月です。屈腱炎など腱・靱帯疾患では1年以上に及ぶことがあります。
・ 平成21年の実績は、療養馬の実頭数72頭、延頭数10,231頭でした。入所した馬が55頭、退所した馬が37頭であり、平成21年に退所馬が出走した頭数は24頭です。
・ 現在の入所頭数は37頭(5月26日)。過去に入所した有名馬にはテイエムオペラオー、オグリキャップ、トウカイテイオー、グリーングラス、ヒシミラクル等がいます。現在はカジノドライブ、サクラメガワンダー等が療養しています。
3.プール調教について
・気温及び水温については、水が緩む毎年5月半ばから調教を開始しています。
・ 平成21年のプール使用状況は実頭数28頭、延頭数685頭でした。
・ スイミングプールは、昭和50年5月に我が国最初の競走馬専用プールとして常磐支所に建設されました。このプールはアメリカのハリウッドパーク競馬場の円型馬プールを参考としています。以後、本会の栗東、美浦トレセンに建設され多くの競走馬が利用しています。
・ プールの仕様は1周約40m、深さ3m、水量530Gのドーナツ型の円型プールです。
・ 療養馬はリハビリの進度により、1周約30〜40秒で3周〜5周くらい泳がせます。
・ 馬の比重は0.95程度です。浮力、水圧等水の抵抗を受け、心肺機能の鍛錬と適度な筋力トレーニングとなります。

 

 

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