|
2008年8月に米国フロリダ州で発生した馬ピロプラズマ病の終息宣言が2月24日付のHorsetalk-International
horse newsに掲載されましたので、以下に紹介します。2008年8月15日付の軽種馬防疫協議会ニュース速報(号外)と2008年12月16日付の総研HPのトピックスに関連記事が掲載されていますので、参照していただきたい。
フロリダ州当局者は、馬ピロプラズマ病(EP)の清浄化について声明を出した。フロリダ州農務省および消費者サービス事務局コミッショナーのチャールズブロンソン氏は、本病に罹患していると診断された馬が飼養されている最後の施設は、州の検疫から只今解放されたと本日声明を出した。
農務省動物事業部は、獣医病院に入院した1頭の病馬がEPと診断された昨年8月13日の時点で発生に対応すべく調査とその対策を開始した。EPは、馬の血液を介した寄生虫性疾病で、米国では海外動物病として指定されている。フロリダ州での発生まで、米国は1988年以降EPの清浄国とみなされてきた。動物事業部による発生に即応した徹底した対策が相対的にこの疾病を封じ込め続けるのに役立ったと確信している。短期間に根絶することができたことを嬉しく思うし安心した。
本病は、主としてダニや汚染した注射針によって馬に伝播する。馬から他の馬には直接伝播せず、直接的な血液の移入が不可欠である。感染馬は元気消沈、発熱、貧血、黄疸を呈する粘膜、血小板の減少を伴う。本病はまた、被毛の粗励化、便秘、疝痛を引き起こす。その中間型では、衰弱と食欲の減退を引き起こす。いくらかの馬は、本病の慢性キャリアーとなる。
本病の調査期間中に、25施設が検疫下に置かれ、201頭の馬が本病の検査を受けた。大部分の馬は全く症状を示さなかったが、全部で7施設の20頭の馬がEPに感染したと確定された。現在、フロリダ州で本病の陽性馬として診断される馬はいない。徹底したダニの疫学調査にもかかわらず、動物事業部は本病のキャリアーとなる如何なるダニの所在も確認できなかった。汚染した注射針または血液の移入を介して伝播したと確信している。
検疫施設から解放されるためには、すべての馬は検査で陰性とならなければならないし、外来種のダニが発見されず、在来種のダニがEP原虫に感染していないと確認されなければならない。なぜなら、これらの陽性馬はEPのキャリアーでありつづけることができるので、本病の検査陽性となった馬は、生涯を通じて検疫され続けなければならないか、安楽死の処置を施されるか、米国の研究施設へ輸送されるか、他の国へ返送されなければならない。現在、最後の検疫施設が解放されたので、フロリダ州および米国本土はEPの清浄地域とみなされる。
(出典:Horsetalk-International
horse news, 2009.2.24, 鎌田正信, 2009.2.24)
|