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2009年8月1日及び2日付のHorsetalk-International
horse newsに、米国カリフォルニア州におけるウマのキョウチクトウ中毒事件の発生報告が掲載されましたので、以下にその主な内容を紹介します。キョウチクトウは常緑低木で、種々の強心配糖体(最も多い成分がオレアンドリン)が含まれ、ヒトや動物に投与すると皮膚炎、下痢、眩暈、不整脈、心臓麻痺などを起こします。6〜9月までの開花時期が最も毒性が強く、葉、種子、樹皮、根、樹液、焼煙などに有毒成分が含まれ、ウシ、ウマ、ヒツジに多く中毒症状が見られるといわれています。中毒症状は疝痛、下痢、嘔吐、頻脈、運動失調、食欲不振などが報告されていますが、急死によって気がつくことが多いといわれています。
侵入者が23頭のショーホースのいるきゅう舎内に有毒なキョウチクトウの葉と一緒に風味を付けた飼料を置いたのは何故か。警察官と罹患馬のいるRockridge牧場の所有者であるDebbie
Tominは7月29日(水)の夜間に発生した事件が及ぼす悪影響について自問自答している。犯罪者は苦味を隠すためにリンゴやニンジンと致死性のある葉を混ぜ、カリフォルニア州サンディエゴ郡Rancho
Santa FeのRockridge牧場の馬房の中の棚の上に馬栓棒越しに手を伸ばしてそれらを置いた。彼らは大きな門をよじ登って敷地に侵入し、そばで寝ているスタッフを起こさないで彼らの犯罪をまんまとやってのけたと思われる。
7月30日(木)の朝にTominとスタッフが惨状を発見し、3頭のウマは緊急治療のためにウマの病院に搬送され、残りのウマはRockridge牧場の施設で介護を受けている。ウマには毒を拭い取るためにミネラルオイルと炭末が与えられた。報告によれば、この施設にはTominが所有する4頭のウマと一緒に、約26頭のお客様用サドルブレッドショーホースが預託滞在している。メディア情報では、約30頭のウマの価値はトータルで約2,000,000ドルとのことである。5頭のウマは世界チャンピオンであり、2頭は3週間以内に行われるLouisvilleのトップホースショーに出場予定である。また、2頭のウマは妊娠馬と聞き及んでいる。
Tominによれば、誰かが押し入り我々のウマを殺そうとした。彼らはウマが食べられる最も毒性のある植物のうちの一つを与えた。キョウチクトウは少量でも有毒であり、胃腸障害と同様に、不整脈と心臓麻痺を起こさせることができる。Tominは事件の動機や誰が犯人なのかを説明するのに困惑している。地方メディアは今回のケースでは10,000ドルの報奨金が提供されていると報告している。サンディエゴ警察署とサンディエゴ郡動物サービス当局は調査を行っている。
なお、8月5日付のHorsetalk-International horse newsの情報によれば、犯人又は犯罪に関わった者の逮捕のための報奨金は10,000ドルから12,500ドルに引き上げられた(最初の10,000ドルはきゅう舎所有者が提供している)。また、獣医師の治療を受けた23頭のウマは、いずれも生存が期待できる状況にある。
参考情報
1. TheHorse.com news, Article#14637, 2009. 8. 2.
2. TheHorse.com news, Article#14641, 2009. 8. 2.
3. ProMed-mail, Archive Number 20090802.2717, 2009. 8. 2.
4. 新編獣医ハンドブック、新編第1版、中村良一、養賢堂、401、1988.
5. 臨床獣医学・、再版、本好茂一&臼井和哉、文永堂、1116、1982.
6. http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poisoning/plants/oleander.html
(出典:Horsetalk-International
horse news, 2009. 8. 1, 8. 2 & 8.5, 鎌田正信, 2009. 8. 5)
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