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米国における馬伝染性子宮炎(CEM)の発生は、2008年12月15日にケンタッキー州の1頭のクオーターホース種牡馬がCEM陽性馬として摘発されたのが発端であり、その後の調査でCEM陽性馬または感染が疑われるウマは48州に所在することが明らかにされました。現在までの検査対象馬は994頭(種牡馬が277頭、牝馬が717頭)で、27頭(種牡馬が22頭、牝馬が5頭)がCEM陽性、930頭(種牡馬が242頭、牝馬が688頭)がCEM陰性とそれぞれ診断され、残り64頭(種牡馬が35頭、牝馬が29頭)について検査が継続されています。今回の発生でCEM陽性と診断された27頭の種牡馬または牝馬のうち、26頭は2009年5月までに摘発されたもので、残りの1頭は9月初旬に報告されており、直近の約5ヶ月間については新たな陽性馬は摘発されていません。
2010年2月2日付で、米国農務省動植物検査局(APHIS)の獣医サービス・プログラムは、2010年2月から開始する3,000頭の種牡馬を検査対象としたCEM菌に対する自主検査計画について農務省HPで告知しました。今回の自主検査は全米中の種牡馬を対象としたもので、現時点での米国の馬群におけるCEM菌の汚染状況調査と考えられます。以下にその概要を紹介します。
CEMは非常に伝染力の強いウマの性行為感染症で、牡馬は通常症状を示さないが、牝馬は膣浸出液や不妊症を呈する。牡馬と牝馬はCEMの慢性保菌馬となり、将来的な本症の発生における感染源となる可能性がある。今回の調査は、米国中の繁殖種牡馬に焦点を置いており、現在対応中のCEMの発生に関連がある馬については、より厳格な検査を受けているので今回の対象には含まれない。今回の追加種牡馬検査の結果については、もしかりにCEM陽性馬が存在するとしても米国におけるCEM菌の伝播は全体的には非常に低いということを国内および国際的により多く認知してもらうために活用されるであろう。APHISは、このサーベイランスの結果がCEMフリーの状態に戻すための計画や、馬および精液の輸出検査要件の緩和または除去の手助けになると確信している。
対象となる種牡馬の登録は任意であるが、しかしながら、種牡馬の所有者はほとんど費用をかけずに自分のウマを検査する良い機会が提供されるだろう。全てのサンプルは信頼される臨床獣医師によって採取されなければならない。APHISは研究所の診断検査費や認定研究所への材料輸送費を支払うが、獣医師への採材費は支払わない。検査結果が未だ報告されない間は、検疫規制などは課されない。種牡馬がCEM菌陽性でなければ、その後の採材処置や他の行動も要求されない。この自主検査計画の中でCEM菌陽性と診断された如何なる種牡馬も検疫下に置かれ、その後陰性と確認されるまでは獣医師の費用も含めてAPHISの経費で治療され、再検査される。また、陽性種牡馬の保存精液についても使用に対する安全性が確認されるまで検疫される。APHISは追加検査を通じて陽性となった種牡馬に暴露されたウマの追跡、検査、治療に関連する材料輸送費および研究所の診断検査費を支払う。APHISは採材、試験交配用牝馬、または治療の費用は支払わない。追跡調査や今回の追加検査を通じて陽性となった種牡馬に暴露されたウマの検査費や治療費ならびに方法については、現在CEMの発生対応においてAPHISが行っているものと同じ内容であり、材料輸送費や研究所の診断用検査費を払うが、採材、試験交配用牝馬あるいは治療の費用は支払わない。参加に興味がある種牡馬の所有者または信頼されるウマの臨床獣医師は、所在する地方獣医サービスの地域事務所または州動物衛生当局事務所に志願者として連絡すべきである。以下省略。
参考資料
1. USDA to Test Additional Stallions to Detect Contagious Equine
Metritis, Stakeholders Announcement, Veterinary Services, APHIS,
USDA, 2010. 2. 2.
2. Questions and Answers:Testing of Additional Stallions for
Contagious Equine Metritis, Veterinary Services, APHIS, USDA,
2010. 2.
3. TheHorse.com news, Article#15786, 2010. 2. 9.
4. Contagious equine metritis, newsroom, APHIS, USDA, 2010. 2.
16.
(競走馬総合研究所栃木支所 鎌田正信,
2010. 2. 22)
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