2000年第4四半期(10月−12月)の伝染病発生状況についての報告
(International Collating Center からの情報)
2001年1月
オーストラリア
報告が未着であった。
カナダ
報告事項なし。
デンマーク
報告事項なし。
フランス
馬ヘルペスウイルス感染症(呼吸器型)−血清学的検査により診断された。
サラブレッド種:Bouches-du-Rh冢e, Calvados,Maine-et-Loire,Oise (5厩舎), Saone-et-Loire,
Sarthe, Seine-et-Marne,およびYvelines (7厩舎)で発生した。
非サラブレッド種: 速歩馬にMayenne (2厩舎), Puy-de D冦e,Yvelines,および Val de Marneで発生した。乗用馬にAveyron,
Bouches-de Rh冢e, C冲es dユArmor, Eure-et-Loir, Finist俊e, Loir-et-Cher,
Loire-Atlantique, Loiret, Nord, Orne, Seine-et-Marne (3厩舎), Yvelines
(7厩舎), Var, Vend仔,Yonne, Essonne,および Haurs-de-Seineで発生した。その他のウマにBouches-du-Rh冢e,
Eure-et-Loir, Oise, Yvelines, Vend仔,および Essonneで発生した。
馬伝染性貧血 (EIA)−12月31日現在の最新情報−初回の集団発生はVar県であり、53頭中36頭が殺処分された。2回目の集団発生は、Var
3個所、Vaucluse 1個所および Alpes de Haute-Provence2個所の合わせて6個所であり、640頭が検査され、11頭が陽性を示した
(すべて殺処分)。
馬ウイルス性動脈炎(EVA)−3牧場で感染がみられ、呼吸器感染と推察される。血清学的検査により、多数の馬の血中より抗体が検出された。7頭の種牡馬の精液中から、ウイルスが検出された。
馬インフルエンザ−血清学的検査により診断された。
サラブレッド種: Calvados,および Yveline (2厩舎)で発生した。
非サラブレッド種: 速歩馬にMayenne, Orne および Yonneで発生した。乗用馬にEure-et-Loir,
Loire-Atlantique, Nord, Seine, Yvelines, Var, Vend仔,および Essonneで発生した。その他のウマにYvelinesで発生した。
馬ピロプラズマ病−南部の風土病である。
西ナイルウイルス(WNV)感染症−2000年12月7日現在の最新情報−
54 頭の病馬が、血清学的にWNV IgM陽性となった (パスツール研究所) 。その内訳はBouches-de-Rh冢eの2施設3頭、Gardの6施設16頭、H屍aultの17施設35頭であった。発生施設間の最大距離は、30
kmである。すべての陽性例はMontpellierと Nime間の Highway (A9)を長軸とする楕円形の範囲内に存在した。ヒトでの発生はみられない。11月30日以降、馬の移動制限が強化された。
ドイツ
報告事項なし。
香港
日本脳炎−前回の本誌号外での報告以降、脳炎の徴候を示したウマは存在しない。臨床症状を呈し、10月30日に安楽死処分となった3歳去勢競走馬の脊髄からは、ウイルスは分離されなかった。しかし、PCR法および日本脳炎のIgM抗体の上昇から、日本脳炎であることが確認された。
アイルランド
馬ヘルペスウイルス感染症(流産型)−EHV-1型:11月にワクチン未接種の繁殖牝馬1頭が、ウイルス分離により診断された。EHV-4型:
12月にワクチン未接種の繁殖牝馬1頭が、ウイルス分離により診断された。
腺疫−S. equi −8施設 15頭から分離された。
イタリア
馬ピロプラズマ病−中央および南イタリアの風土病である。
腺疫−散発的に発生した。
日本
報告事項なし。
ニュージーランド
報告事項なし。
ノルウェー
報告事項なし。
シンガポール
報告事項なし。
スウェーデン
馬インフルエンザ−初発は12月17日であり、4施設のサラブレッド種が血清学的に診断された。発生は限局的であった。
腺疫−39施設のサラブレッド種(繁殖馬と興行馬)が、菌分離により診断された。症状は軽度であった。
スイス
アクチノバシラス症−2件の臨床例が発生し、それぞれ喉頭部および気管から菌分離された。
ボルナウイルス病−東部で1件の報告があった(臨床症状から診断)。
馬ヘルペスウイルス感染症(4型)−1件の報告があった(臨床症状から診断)。
クレブジエラ症−デンマークからの25時間の輸送により、5歳の馬場馬術馬がKlebsiella pneumoniae.に感染し、胸膜炎により発熱した。同馬は蹄葉炎を発症し、殺処分された。
馬ピロプラズマ病−臨床例が3頭発生し、2頭はB.caball および B.equi
(1頭はフランス短期滞在後) 、1頭は B.caballi.への感染であった。また、7頭が血清学的に診断された(B.equi
6頭、B.caballi1頭)
腺疫−届出3件であった。
トルコ
鼻疽−国家鼻疽撲滅計画が、極東地区と遠隔地域にまで進行している。2001年第1四半期には、最終報告が示されるであろう。
アラブ首長国連邦
ピロプラズマ病−Babesia equi およびBabesia caballi による感染症であり、風土病となっている。
白癬症−散発的に発生した。
イギリス
馬ヘルペスウイルス感染症(流産型)−11月 28日、PCR診断により、1件が報告された。
馬インフルエンザ−(1).10月1日発生、1施設10 頭のサラブレッド種競走馬が NP ELISAにより診断された。発生は限局的であった。(2).10月5日発生、1施設24頭中、6頭の非サラブレッド種がNP
ELISAにより診断された。発生は限局的であった。(3).11月1日発生、1施設30頭中、6頭の非サラブレッド種が血清学的に診断された。発生は限局的で症状は軽微であり、いずれもワクチン未接種馬であった
腺疫−菌分離およびPCRにより診断された。国中で散発的な発生が継続しており、非サラブレッド種の風土病となっている。サラブレッド種では2例が報告されており、厳重な隔離により、感染は封じ込められている。
アメリカ合衆国
馬ヘルペスウイルス感染症−ケンタッキー州中央部の3牧場で発生した3頭の流産が、レキシントンの LDDCにおいて EHV-1型によるものと診断された。
馬インフルエンザ−12月のニューヨーク州での発生は、Cornell大学研究所においてA/equine-2 型と診断された。さらに詳細な型の同定は、Gluck
Centre Reference Laboratoryにて実施されている。
レプトスピラ症−ケンタッキー州中央部で発生した26件の流産は、LDDCにおいてレプトスピラ症によるものと診断されたが、近年稀にみる大規模な発生であった。22件はL.
interrogans serovar. pomona であり、4件はserovar. gryppotyphosa.であった。
西ナイルウイルス(WNV)感染症−
11、12月の寒冷気候のため、多くの州はサーベイランス活動を縮小した。2000年中のウイルス分離は、1月5日現在、北東部の12州から報告されている。これら12州はConnecticut,
Delaware, Maryland, Massachusetts, New Hampshire, New Jersey,
New York, North Carolina, Pennsylvania, Rhode Island, Vermont,
Virginiaの各州 およびWashington, D.C. である(添付資料参照)。
感染は鳥の死骸や蚊で頻繁に認められており、ヒトでは死亡1例を含む19例、ウマでは少なくとも23例の致命的症例を含む68例が報告された。ニューヨーク州においては64種1271羽
の鳥の死骸と847羽のカラスが陽性と同定された。これらは、国内57州に分布する鳥種である。同州では生きた鳥(8羽), コウモリ(2),
ウサギ(1), リス(1) およびシマリス(1)からも、ウイルスが分離されている。コネチカット州においては陽性スカンクが確認された。ニューヨーク州における陽性哺乳類の実頭数は、前回のものを改正した。
監視ニワトリ群中、ニューヨーク州(2羽)およびニュージャージー州 (10羽)の 6ヶ所12羽で、血清の陽転が確認された。
鳥類および哺乳類から吸血する数種類の蚊が感染しており、これらには夕方〜夜および日中に活動する両方が含まれていた。主にCulex
pipiens種であったが、C. melanura, C. restuans, C. salinarus
や Aedes 種の A. albopictus, A. cantator, A. japonicus,
A. triseriatus, A. vexans, Anopheles
punctipennis, およびorophora ferox.での感染が確認されている。
ヒト19例の内訳は、New York City 14 例、New Jersey 4例および Connecticut 1例であった。ウマ68例の内訳は、
New York 28例, New Jersey 26例, Connecticut 7例, Delaware 4例, Massachusetts,
Pennsylvania および Rhode Island 各1例であった。なお、ニューヨーク州で報告されたすべてのウマ感染例がUSDAによる診断的特徴を満たすものではなかった。
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