1998年・第3四半期(7−9月)の伝染病発生状況についての報告
(International Collating Center からの情報)1998年10月20日
オーストラリア:
腺疫 − 1998年の第1四半期に発生。クイーンズランド州政府獣医学研究所において、臨床的に診断された。発生は限局的で、非サラブレッドが感染。
流産 − 1998年7月に発生。最終報告例は、1998年8月。症例間に関連性がなく、様々な細菌および未同定の病原体が関与していた。クイーンズランド州政府獣医学研究所において、病原菌の分離および臨床診断が行われた。発生は限局的で、繁殖用馬が感染。
カナダ:
報告事項なし。
デンマーク:
運動失調 - (おそらく、EHV-1 麻痺型) − 1998年9月20日頃に発生。コペンハーゲン国立獣医学研究所で血清学的に診断。発生は限局的で、非サラブレッドが感染。1厩舎4〜6頭が感染。3頭(うち1頭はポニー)が運動失調を示し、他の2〜3頭が軽度の運動失調を呈した。現在、血清検査中である。
フランス:
馬インフルエンザ − 血清学的に診断。
サラブレッド:カルヴァドス県, オワーズ県,オルヌ県,イヴリヌ県。
非サラブレッド:
馬ヘルペスウイルス感染症(呼吸器型) − 血清学的に診断。
サラブレッド: ブシュ・デュ・ローヌ県, カルヴァドス県, コト・ダルモル県, ユール・エ・ロワール県, オワーズ県(3厩舎), オルヌ県, イヴリヌ県。
非サラブレッド:
ピロプラズマ病 − フランス南部の風土病である。
ドイツ:
報告事項なし。
香港:
報告事項なし。
アイルランド共和国:
腺疫 - S.equi. − アイリッシュエクインセンターおよびアボッツタウン中央獣医学研究所において、菌分離により診断。発生は限局的で、12例あり、伝播例は1例であった。13施設25頭が感染。
サルモネラ症6/8 S.typhimurium − アイリッシュエクインセンターおよびアボッツタウン中央獣医学研究所において、菌分離により診断。発生は限局的で、サラブレッドおよび非サラブレッドが感染。8施設8頭が感染。
イタリア:
馬ヘルペスウイルス感染症(麻痺型) − Tuscanyにおいて4回流行があり、20頭が感染、4頭が死亡した。ローマにある Institute Zoo Profilattico が調査を行った。
日本:
1998年第1四半期についての報告書の訂正
馬ヘルペスウイルス1型感染症(流産型) − 繁殖用馬が感染。8施設13頭の馬が感染。うち5頭はワクチン接種。
馬伝染性子宮炎 − 6頭が感染。繁殖用馬。
破傷風 − 5施設5頭が感染。
サルモネラ症(Salmonella abortus equi) − 1997年11月に流行が始まった。非サラブレッドが感染。23施設70頭が感染。
1998年第2四半期についての報告書の訂正
馬ヘルペスウイルス1型感染症(流産型) − 最終報告例 1998年5月12日。繁殖用馬が感染。2施設2頭が感染。
馬伝染性子宮炎 − 5頭が感染。繁殖用馬。
破傷風 − 1998年4月に発生。1施設1頭が感染。
サルモネラ症(Salmonella abortus equi) − 1997年11月に流行が始まった。最終報告例は、1998年6月。非サラブレッドが感染。3施設5頭が感染。
1998年第3四半期についての報告
破傷風 − 1998年9月に発生。1施設1頭が感染。
オランダ:
報告事項なし。
ニュージーランド:
報告事項なし。
ノルウェイ:
報告事項なし。
シンガポール:
報告事項なし。
南アフリカ共和国:
腺疫 − 1998年8月16日に発生。オンダーステポート獣医学研究所において、病原菌分離により診断。発生は限局的で、5施設10頭の繁殖用馬が感染。異なる5地域が影響を受け、そのうち3施設は競走馬の繋養牧場、2施設は休養牧場。4ヶ所はゴーテン、1ヶ所はカズル−ナタル。汚染地域には最近、輸入馬が入きゅうしており、輸入検疫は7月に終了している。5ヶ所の地域は、互いに隔絶されている。輸入馬およびそれらと接触した馬が、臨床症状を呈した。腺疫の最終流行は、1978年であった。
スウェーデン:
腺疫 − 36施設で、各1頭またはそれ以上の馬が感染した。
スイス:
馬ヘルペスウイルス1型感染症 − 南部で、7月中旬に1例の届出があった。
馬ヘルペスウイルス4型感染症 − 中央部で、8月中旬に1例の届出があった。
ボルナ病 − グリソンズにおいて(通常と同じ)、6月、7月に3症例(うち2頭は同施設)。
ライノウイルス感染症 − 臨床例2例について、検体検査所の検査により確認された。
腺疫 − 全地域から、6月中旬から9月までに、18例の届出があった。
ロドコッカス感染症 − 6月、7月に3頭発症。
サルモネラ症 − 1症例の届出(特定されていない)があった。
ピロプラズマ病 − 臨床症例1例(B.equi) 22歳のウエルシュポニー雌馬が、発熱、感覚鈍麻、食欲不振、頻脈、振震を呈した。14日前に1匹のダニが採取されていた。この雌馬は、4年前までフランス南部に飼養されていた。また、19例が血清学的に摘発(B.equi10例; B.caballi 7例; B.equi & B.caballi 2例)。
ボレリア症(ライム病) − 臨床症例が1例、血清学的診断3例。
トルコ:
残念ながら、報告を受けていない。
アラブ首長国連邦:
ピロプラズマ病 − Babesia equi − 風土病である。
Babesia caballi − 風土病である。
1998年・第2 四半期の報告(4月〜6月)の訂正
ICCへ、第2四半期のEVA症例報告について訂正がなされた。この症例は、輸入検査時に血清反応で陽性を示した1頭の輸入馬であったが、その後の数週間にわたる複数の再検査では、低い抗体価が継続した。臨床症状が認められなかったことから入国前に去勢された。検査材料からのウイルス検出はなく、UAEではEVA症例報告はなかった。
英国:
馬ヘルペスウイルス感染症(麻痺型) − 1998年7月8日に発生し、最終報告例は1998年7月8日。アニマルヘルストラストにおいて、血清学的に診断。発生は限局的で、1施設1頭ワクチン未接種のサラブレッドが感染。当該馬は屋外で横臥しているところを発見され、安楽死処分となった。接触した馬は、1頭の子馬と、同群の雌馬4頭であったが、臨床症例はこれ以上広がっていない。
馬ヘルペスウイルス感染症(呼吸器型) − アニマルヘルストラストにおいて、血清学的検査及びウイルス分離によって診断された。
腺疫 − アニマルヘルストラストにおいて、菌分離により診断。
馬ウイルス性動脈炎 − 農業水産食品省による通知。バッキンハンシャーのアイヴァー・ヒースにあるムーンワーズ牧場をベースとする温血種牡馬「ニジンスキー」(乗馬)、1998年10月。
アメリカ合衆国:
水胞性口炎 − 1998年9月25日時点で、アリゾナ州(15施設)、コロラド州(76施設)、ニューメキシコ州(10施設)、テキサス州(1施設)の合計102施設における水胞性口炎の症例を報告した。これら4州における陽性例のうち、コロラド州の1例がウシの症例と報告されている。
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