(International Collating Center からの情報) 2000年1月19日
1月24日修正
オーストラリア
結果はいずれもクィーンズランド政府獣医学研究所で確認されたものである。
クロストリジウム腸炎 : 異なる2ヶ所の施設で生後3-4日の2頭が死亡し、8頭が危険な状態にある。
サルモネラ感染症(S.typhimurium):成馬4頭が個別に感染した。合計35頭が危険な状態にあり、うち1頭が死亡した。生後2週の産駒2頭が隔離されている。
サルモネラ感染症(C群):21歳の牝馬1頭が回復した。
腺疫 :異なる3ヶ所の施設で3頭が感染し、これらはいずれも4歳以下であった。
流産 :非特異性流産が6件発生したが、ウイルスまたは細菌は分離されていない。
馬ヘルペスウイルス感染症(流産型) :サラブレッド種牝馬1頭が隔離された。
馬伝染性貧血(EIA):流行地域で1頭が隔離された。
ロタウイルス感染症 :生産牧場で多数の当歳馬が感染した。
馬ウイルス性動脈炎(EVA):クィーンズランド州南部では、血清学検査により1頭がEVA陽性と判明したが、臨床症状は認められていない。
レンサ球菌感染症 :馬5頭からStrep.zooepidemicusが分離された。群の数は不明である。
チゼリア病 :1施設が隔離された。
カナダ
報告事項なし。
デンマーク
報告事項なし。
フランス
馬インフルエンザ :
H3N8型のウイルス分離による診断。
サラブレッド種 :Seine-et-MarneおよびVal de Marneで発生した。
ELISAによる診断
サラブレッド種 :Pyr始試s Atlantiques(異なる5厩舎)で発生した。
非サラブレッド種:速歩馬−Alpes Maritimesで発生した。乗用馬−Seine、Oiseで発生した。その他−Finist俊e、Morbihan、Yvelines、VaucluseおよびHauts de Seineで発生した。
血清学検査による診断
サラブレッド種:Calvados、Loire AtlantiqueおよびOise、Yvelinesで発生した。
非サラブレッド種:速歩馬−Calvados、Maine-et-Loire(異なる2厩舎)、Mayenne、Oise、Yvelines、Vend試、Vienne(Haute)およびVal de Marne(2頭)で発生した。乗用馬−Eure-et-Loir(2頭)、Nord(3頭)、Seine(2頭)、Seine-et-Marne(4頭)、Yvelines(10頭)およびYonne、Essonne(4頭)で発生した。その他−Loire Atlantique、NordおよびYvelinesで発生した。
馬ヘルペスウイルス感染症(流産型): 免疫蛍光法による診断
サラブレッド種:CalvadosおよびOrneで発生した。
馬ヘルペスウイルス感染症(呼吸器型):
免疫蛍光法による診断
非サラブレッド種:その他:Seine-et-Marneで発生した。
血清学検査による診断
サラブレッド種:Calvados(異なる2厩舎)、Loire Atlantique(2頭)、Maine-et-Loire(2頭)、Manche、OrneおよびYvelinesで発生した。
非サラブレッド種:速歩馬−Yvelinesで発生した。乗用馬−Eure-et-Loir、Ille-et-Vilaine、Nord、Sarthe、Seine-et-Marne、Yvelines、VienneおよびYonneで発生した。その他−NordおよびYvelinesで発生した。
狂犬病 : 症例なし
馬ピロプラズマ病:フランスの南部地方で流行した。
ドイツ
報告が未着であった。
香港
馬ヘルペスウイルス感染症(1型と4型、1型と2型)、アデノウイルス感染症:1999年最終四半期に発生したが、臨床症状は軽度であった。アニマル・ヘルス・トラストの血清学検査により診断された。パフォーマンスホース、サラブレッド種および非サラブレッド種が感染した。香港のすべてのウマ/ポニーは、馬インフルエンザおよび馬ヘルペスウイルスのワクチンを接種されている。大発生はみられないが、EHV-1型と4型、1型と2型およびアデノウイルスの混合感染が散発的に発生した(合計10症例)。軽度の発熱が66例にみられたが、Directigen Flu-A鼻咽頭スワブでは、いずれも陰性であった。
アイルランド共和国
馬ヘルペスウイルス感染症1型(流産型): 1999年10/11月に発生し、アイリッシュ・エクワイン・センターの病原ウィルス分離により診断された。発生は限局的であり、パフォーマンスホースおよび繁殖用馬が感染した。2施設で牝馬2頭が感染し、Pnuemobort-Kワクチンが接種された。
腺疫 : アボッツタウンの中央獣医研究所およびアイルランド馬事センターにおいて診断され、サラブレッド種および非サラブレッド種が感染した。3施設で19頭、他の施設で5頭が感染した。インデックスケースのみ。
サルモネラ感染症 : アボッツタウンの中央獣医研究所、およびアイルランド馬事センターでの病原菌分離により診断された。6施設6頭が感染し、S.typhimurium 2件、S.london 1件および型不明が3件であった。
イタリア
報告事項なし。ただし、腺疫の症例が数例みられた。
日本
1999年・第3四半期(7月-9月)への追加情報
破傷風 : 1999年9月、1施設1頭が感染した。
第4四半期の報告
馬ヘルペスウイルス感染症1型(流産型): 1999年12月、1施設1頭が感染した。ワクチン接種歴は不明である。
オランダ
腺疫 : 異なる施設において、相当数の症例が確認された。
馬ヘルペスウイルス感染症 : ある牧場で骨髄性脳障害の発生が疑われたが、かび毒素Lolistrium B(ライ麦旋回病)に汚染された乾草に起因することが判明した。
ニュージーランド
報告事項なし。
ノルウエー
報告が未着であった。
シンガポール
報告事項なし。
南アフリカ共和国
腺疫 : 発生が継続しており、特にKwa-Zulu-Natal、Northern CapeGautengおよびWestern Provinceでみられた。出血性紫斑病が認められる症例が多数発生しており、一部は致死的であった。
ピロプラズマ病 : 南アフリカの殆どの地域で流行している。
スウェーデン
報告が未着であった。
スイス
腺疫 : 届出3件、それぞれ個別の症例であった。
ピロプラズマ病 : 全国で血清学所見(B. equi2例、B. caballi 2例、B. equiおよびcaballi 4例、不特定1例)のみであった。
エールリヒア症 : 届出2件:臨床症例1件と血清学所見1例であった。
サルモネラ感染症:届出1件、詳細は不明である。
トルコ
報告が未着であった。
アラブ首長国連邦
馬ヘルペスウイルス感染症4型(呼吸器型):1999年11月に発生し、最終報告は1999年12月であった。ドバイの中央獣医調査研究所の免疫蛍光法により診断され、発生は限局的で症状は軽度であった。各個別の施設の繁殖用馬8頭が感染したが、いずれもワクチンの接種歴はなかった。調教中の競走馬、長距離用競走馬および繁殖用馬の個別施設で当歳馬に発生したが、他馬への伝播はみられなかった。現在、血清型を確認する検査が進められている。
ピロプラズマ病 : Babesia equiおよびBabesia caballi:風土病である。
白癬症 : 散発的に発生した。
イギリス
馬インフルエンザ :
1999年9月中旬に発生し、アニマル・ヘルス・トラストの鼻咽頭スワブ:核蛋白ELISA検査により診断された。発生は広範囲であったが、臨床症状は軽度であり、非サラブレッド種が感染した。これらの中には混合ワクチンの接種歴をもつウマもみられたが、未接種馬は発咳により伝播して殆どが感染した。これらの多くは、アイリッシュ・ドラフト種とサラブレッド種の交配種であった。
9月下旬に発生し、アニマル・ヘルス・トラストの血清学検査(HIおよびSRH)により診断された。発生は限局的で臨床症状は軽度であり、1施設の非サラブレッド種数頭が感染した。
10月11日に発生し、アニマル・ヘルス・トラストの血清学検査(HI血清変換)により診断された。発生は限定的であったが、臨床的には重症であった。1施設7頭のうち3頭が感染したが、ワクチンは未接種であった。症状は発熱を伴う頻繁な咳、傾眠、リンパ節の腫脹および両側の粘液膿性鼻漏であり、1頭に結膜炎がみられた。最近、売買のための移動があった。
10月16日に発生し、アニマル・ヘルス・トラストの血清学(HIおよびSRH)検査により診断された。発生は限局的であり、臨床症状は軽度であった。パフォーマンス・ホースとサラブレッド種が感染した。1施設で常習的な2頭が感染した。ワクチン接種歴があり、最終接種は1999年3月であった。発熱が3日間継続したものの、食欲の減退はみられなかった。10日後調教に復帰した。
10月19日に発生し、アニマル・ヘルス・トラストの鼻咽頭スワブ:核蛋白ELISA検査により診断された。発生は広範囲であったが、臨床症状は軽度であった。パフォーマンス・ホースと非サラブレッド種が感染した。1施設7頭が感染したが、いずれも新型ワクチンが接種されていたものと推定される。発生はアラビア人所有の牧場から始まり、ドバイへの輸出のため世界各地から集合したウマであった。臨床症状は脚の腫脹および食欲不振であり、殆どのウマが感染して流行は急速に拡大した。
10月25日に発生し、アニマル・ヘルス・トラストの血清学検査(HI血清変換)により確認されたが、発生は限局的で臨床症状は軽度であった。1999年10月23日、セリで購買されたシェルトランドポニー1頭が感染した。10月25日に発熱、鼻水および食欲不振の症状を呈し、これらの所見は1週間継続した。なお、同施設の他のポニーにも元気消沈がみられた。
馬ヘルペス感染症1型(流産型): 1999年12月16日に発生し、アニマル・ヘルス・トラストの胎児組織を用いたPCRポリメラーゼ連鎖反応により診断された。発生は限局的であり、繁殖用馬と非サラブレッド種が感染した。いずれもワクチン接種歴はなかった。発生はすべて内国産馬であり、小規模の民間牧場でみられた。4歳初産馬に流産がみられたが、近年、当該牧場のいずれのウマにも呼吸器疾患の徴候はなかった。
馬ヘルペス感染症1型(麻痺型):1999年9月29日に発生し、アニマル・ヘルス・トラストのウイルス分離により診断された。発生は限局的であるが、臨床症状は重度であった。ワクチン接種歴のない、パフォーマンス・ホースと非サラブレッド種が感染した。症状は、運動失調と肛門の弛緩による尿および糞便の失禁であった。当該馬および唯一接触したウマは、3週間前に呼吸器症状を呈していた。
腺疫 :1999年3月、1施設約16頭の非サラブレッド種が感染し、最終報告は1999年9月であった。アニマル・ヘルス・トラストの病原菌分離により診断された。発生は広範囲で臨床症状は重度であった。6月に馬ヘルペスウイルスの併発感染が、血清学検査により確認された。臨床症状は、発熱、膿瘍を伴うリンパ節の腫脹、傾眠、咳および食欲不振であった。治療にあたった獣医師が持ち込んだ培養スワブから、馬レンサ球菌は検出されなかった。1999年10月、広範囲にわたるスワブ検査から3頭のキャリアが特定され、うち2頭は安楽死処分、1頭は治療が実施された。
また11月、2施設3頭に発生し、アニマル・ヘルス・トラストの病原菌分離により診断された。
アメリカ合衆国
西ナイルウイルス感染症:10月22日の報告に加え、ヒト、ウマおよびトリの間で流行した蚊を媒介とするこの感染症の原因は、西ナイルウイルスであることが確認された。10月末以降、気温の低下により蚊の個体数が減少したことにより、その後のヒトおよびウマの発症は確認されていない。ヒトは7例の死亡を含む、総数60症例が確認されており、8月末ニューヨーク州に滞在したカナダ人旅行者1名を除き、すべてがニューヨーク州で発生した。一方、ウマは8月26日から10月18日の間に、22の臨床例が確認された。ベルモントパークの2例を除き、殆どはサフォーク郡ロングアイランドで発生し、死亡率は概ね50%であった。また、多数のウマが血清学検査により陽性と判明しているが、臨床症状みられていない。8月9日から10月29日の間に、ニューヨーク、メリーランド、ニュージャージーおよびコネチカットで死亡したトリ200羽は、RT-PCRあるいはウイルス分離検査により陽性と判明した。これらの多くはカラスであったが、これらは18種の土地固有種が含まれていた。斃死した野鳥の監視はフロリダまでの東海岸に沿って進められており、今後数ヶ月間にわたり継続される予定である。現在、ウマ、ニワトリおよびシチメンチョウに対するワクチンの開発研究が進んでおり、最新情報はインターネットでの検索が可能である。
馬伝染性貧血(EIA) :1999年9月18日、ペンシルバニア州のセリにおける検査結果から、23頭がEIA陽性と判明し、1頭を除きすべて安楽死処分された。また12月、ユタ州で野生馬群に陽性例が確認された。